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木村蒹葭堂のサロン

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  • サイズ A5判/ページ数 758p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784103155218
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

画家、文人、学者ばかりでなく実力大名や外人たちまでが交流を求め、支援を惜しまなかった木対蒹葭堂世粛とはどのような人物なのか?幕府に睨まれながら、自邸を知識人たちの集まるサロンとしたり、あるいは書画や本草学・医学・蘭学の貴重な文物や標本を蒐集する私設博物館のようにした。いったいそこにはどのような人物が来て、どのような交流がおこなわれたのか?畢生の史伝大作、遺稿を加え完成。

目次

出会いと意図
誕生と生長
蒹葭堂開館
諸家の蒹葭堂記
補遺一束
日記開始
交遊の拡大
世粛と蘭学
蒹葭堂全盛
酒造違反と伊勢引退
文人画家世粛
学芸界の人々
晩年と終焉
歿後と後世

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

19
巻末の人名索引だけで19ページ!それも、ちゃんと紹介されてる人が大量に。すごいボリュームに圧倒される快感。◇18世紀大坂で、構築したコレクションをもとに自宅を私立図書館・美術館・博物館として(嫁と妾が専属学芸員!)多くの文人・画家・蘭学者を引き寄せた人物。全身をネットワークの結節点として生きたその様を、フィクションを混ぜず、訪れた側の仕事や関係を丹念にたどっていくことで積み上げていく。もう、ぼーっとしてしまうけれど、でもとにかくポジティブで楽しい。男女も身分も越えた、対象のみにフォーカスした人のつながり。2014/11/24

きさらぎ

3
蒹葭堂世粛は1736~1802年、泰平の時代をサロン人として生きた、幸福な大阪の文人。本文700頁超、人物索引20頁弱の大著。この本については私はもう興味のある方は読んでくれとしか言えない。著者である中村氏の蒹葭堂への自己同一化っぷり、「彼ならこうしたに違いない」「彼が~する様子が目に見えるようである」を著者と共に存分に堪能した。この時代の文化人や京摂の文化的雰囲気が生き生きと伝わってきて、自分も蒹葭堂の空気の中にいるような気持ちになった。2015/04/13

koji

2
朝日新聞が2010年頃企画した「ゼロ年代の50冊」の1冊。感想を書かないままになっていました。当時どの位読んだか記憶が定かでない(おそらく殆ど手つかずでしょう)のですが、図書館から借り受けた所、その大部さにのけぞりました。流石に全編通読適わず気になった点を2つ書き残します。①著者は精神の不安定さに苦しみながら、「頼山陽とその時代」、「蠣崎波響の生涯」、本作の3部作を書いたこと、②伊藤若冲の絵を「フランシス・ジャムとシェペルヴィエールとの間あたりに漂わせて、生きることの幸福に誘ってやまない」と記していること2010/07/10

たるとレット・ブルーベリー

0
木村蒹葭堂という知的空間を自由に散歩するような筆の運びにせっせとついていく感じ。とはいえ、こちらが基礎知識不足、基礎体力不足なもんで、文字だけ追ったところがほとんどかも。きちんと読めてる自信はもちろんない。でも面白かったなあ。次々に登場する知識人たちの肖像を味わうだけでも楽しかった。ちょっと、多かったけど…(本も重かったけど)もっと実力つけてから舞い戻ってこようと思います。2015/08/28

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