工学部ヒラノ教授

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103147626
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

筑波大、東工大、中央大で教鞭をとった著者が語る工学部の実情とは? 複雑怪奇な大学出世スゴロクを上がるべく、平社員ならぬ平教授は今日も奮闘す!

内容説明

大学設置基準大綱、大学院重点化、独立法人への道―朝令暮改の文科省に翻弄され、会議と書類の山に埋もれながらも、講義という決闘に挑み、研究費と優秀な学生獲得に腐心する日々。大学出世スゴロクを上がるべく、平社員ならぬ平教授は今日も奮闘す。筑波大、東工大、中央大の教壇から見た、工学部実録秘話。

目次

シーラカンス
一般教育担当・二級助教授
大学スゴロク
文系スター教授
大学設置基準の大綱化
研究費獲得競争
論文書きのノウハウ
専門教育担当・一級教授
工学部の教え7ヶ条
講義という名の決闘
後世恐るべし
大学院重点化
ヒラノ教授、部局長となる
独立法人化を逃げ切った男
大学運営(雑務)と社会的貢献
工学部平教授ほど素敵な商売はなかった

著者等紹介

今野浩[コンノヒロシ]
1940年生まれ。東京大学工学部応用物理学科卒業、スタンフォード大学大学院オペレーションズ・リサーチ学科修了。筑波大学電子・情報工学系助教授、東京工業大学大学院社会理工学研究科教授等を経て、中央大学理工学部経営システム工学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bianca

44
小説かなと思いきや、ドキュメンタリーだった。ここ数年、大学でバイトをしているが、文学部出の自分には、かなり特異な世界で、必死で情報をつなぎ合わせ、話を合わせているという手探り状態の日々。しかし、この本を読むと、少々情報は古いものの、エンジニアのスタンスとか現状が良く分かって勉強になる。何で使い切れないほどの消耗品が研究室にあるのか等々、思わず笑う(笑い事ではないですが)。出来れば、コンスタントに研究費が獲得できて優秀な院生たちと研究だけやっていたいが、信じられないくらい雑務が多い!という嘆きが痛切…。2017/08/02

こんぺいとう

37
まがりなりにも大学に関係する職についてる身としては、やはりこういった類いの暴露本的なものは、あるある満載で面白い。大学内部のこともよく分かるし、似たような人もいるなとか、あそこの大学はそういう感じかとか、にやりと笑いながら読了。‬2019/02/28

canacona

27
文学部唯野教授から知った作品だったので、工学部を舞台にしたドタバタ劇かと思ったら、全然違いました。ノンフィクション?エッセイ?どちらが正しいかわからないけど、ユーモアを交えながらも、真面目に工学部の裏側を描いています。後世おそるべしの天才学生がすごかった。こういう人達が更に天才を作っていくのかな。出世スゴロクは面白かったけど、最終的には平教授が良かったって。でもこれも上まで経験したからなんだろうなぁ。面白かったです。2021/06/06

えも

25
小説だと思ってたらドキュメンタリー? なんですね。図書館の分類番号も377.21だし。でも内容は面白く、日本の大学工学部の知られざる実態が克明に暴露されていて、まさに「事実は小説より奇なり」ですな。2017/05/12

σ(-。-)

20
工学系って、面白い。ところで、大岡山って、昔は、何故か、文学的雰囲気のあるキャンパスだったけど、建て替えした? 大学って、移転したり、名前変えたり、ちっとも、わからなくなったなぁ。2013/01/14

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