その街の今は

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103018315
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

わたし、昔の大阪の写真見るのが好きやねん。その、どきどきの中毒みたいな感じやねん―。過ぎ去った時間の上に再生し続ける街の姿に、ざわめく28歳の気持ちを重ねて描く。

著者等紹介

柴崎友香[シバサキトモカ]
1973年大阪生れ。2000年『きょうのできごと』(河出書房新社)でデビューし、行定勲監督で映画化され話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おくちゃん🌸柳緑花紅

88
どこにでもありそうな、どこにでも居そうな人の、普通の暮らしがここにあり、詳しくはないけれど、大阪の地名に、大阪弁に親しみと心地よさを感じながら読了。今いる場所の古い写真から感じる様々な事。わかるなぁ~。実家のアルバムにある写真、そこに生きて、そして今もそこに生きている人、時間の層を感じながら、眺めて見るのも良いかもしれない。28才の主人公のリアルな感情、さてこのあと彼女は心を揺らしながらどうする?2015/10/21

taiko

45
ストーリーや、全体に流れる雰囲気は、すっごく好きな感じでしたが、如何せん大阪をまるで知らず、迷子になったまま読み終わった感じがして、ちょっぴり残念でした。歌ちゃんと良太郎が上手くいくといいなと、鷺沼さはダメだよと、思いながら本を閉じました。合コンからの女子会の、3人のシーンが好きです。うーん、やっぱり残念。2016/01/17

おさむ

33
柴崎作品を初読了。織田作之助賞はかつては舞台や題材が関西に関係ある作品を選んでいたそうで、第23回の受賞作である今作品は典型。これって、関西人以外は理解不能の面白さなんではなかろうか。自分は大阪で働いてたのは15年近く前。地名などはうろ覚えでしたが、読み進めるうちに、街の風景を思い出しました。大阪は東京以上に街の「色」が際立ってるんですね。2015/08/03

達ちゃん

26
柴崎さん、初読です。淡々とした日常を描いた話でした。大阪の町を知っているともっと楽しめたのかな。2022/01/02

3939タスタク

24
この本を読んで自分自身の原風景でもある、かつての街並みを思い出した。自宅のすぐ目の前にボーリング場があり、夏の暑い日には風呂上がりに祖父と涼みに行った事や、バス停の傍にある食堂のチャンポンが美味しかった事。今では信用金庫の本店になっている所には映画館があったよなぁ、なんて事が次から次へと思いだしていく、普段は忘れていた事なのに…。時々無性に思う、幼少期を過ごしたあの頃の街並みを、大人になった今の目線で眺めてみたい。タイムマシンでも無い限り無理だとしても、あの頃の街並みを歩いてみたい。2013/03/14

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