内容説明
国家財政破綻の危機に瀕した中国は、シベリアで発見された大規模な油田と金鉱を手に入れようと画策を始めた。冷戦後の軍備削減により国境防御が手薄なロシアは、アメリカと協力してそれに対抗しようとする。CNNを通じて流された北京での聖職者殺害事件は、世界の反中国感情をますます煽ることになった。合衆国大統領ライアンは、狂った国際政治の歯車を回復できるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
12
先が気になる盛り上げ方は秀逸です。 アメリカ側からみると予定調和な展開ですが娯楽小説として満足な出来です。2021/08/31
橋川桂
12
小説としては話が出来すぎ(ことの善悪はおいて)で、一本調子にも思えるけど、戦争が始まってしまう時というのは案外こんなものか。アメリカと中華人民共和国と、どちらにとってより不幸かわからないけど、ドミノ倒しのように事が繋がっていく。誰かがほんのちょっと牌の並びに気を配っていたら、というのは小説の読者や後世の人間だから言えることなんだろう。2019/06/06
コージ
7
今でこそトランプ大統領は名指しで中国を非難している。新型コロナ、中国との貿易赤字、アメリカの技術を盗んだ模造品。それが本作品が書かれた時期にこれでもかー!と書かれている。読んだ当時は中国政府をコテンパンに書きすぎだと思ったが、今読むとクランシーは未来を先取りしたんだと思えて来る。感染したトランプ大統領が軽症で静養する時間があれば読んで見て欲しいと思った。まさに今の中国だー!と思うのでは?と思った。③に進む。2020/10/05
かずお
5
★★★★★ 思わせぶりな書き方から、こんな展開になるとは…想像もできなかった。中国が少しエキセントリックな気もするが…まぁこんなもんかも。2018/02/10
どら母 学校図書館を考える
3
記入漏れ2017/04/07