新潮文庫<br> 陪審評決〈上〉

新潮文庫
陪審評決〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102409138
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

夫が肺癌で死んだのは、長年の喫煙が原因だ―未亡人はタバコ会社を相手どって訴訟を起こした。結果いかんでは同様の訴訟が頻発する恐れもある。かくして、原告・被告双方の陪審コンサルタントによる各陪審員へのアプローチが開始された。そんななか、選任手続きを巧みにすり抜け、陪審団に入り込んだ一人の青年がいた…知られざる陪審制度の実態を暴く法廷サスペンスの白眉。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

31
最良の陪審を望むのでなく自分たちの望む評決を下す陪審をする人をコンサルタント 「法律事務所」とは全く異なる雰囲気。エンタメでなくビジネス小説のよう。肺がんの死亡をタバコが原因とし、タバコ会社を訴えるが、陪審員の選択やらタバコ会社に雇われた陪審コンサルタントとその反対派の動き。面白さより重厚さを感じる内容。あるケースでは陪審員になると、テレビも見れず、家族とも隔離されたホテル住まい、セックスもできず、自由に語ることもできないなんて考えられない。タバコという題材が古臭さを感じさせるが下巻へ。2017/01/21

背番号10@せばてん。

28
2000年9月19日読了。原題は『The Runaway Jury』。もちろん、あらすじは忘却の彼方。2000/09/19

bapaksejahtera

14
煙草産業に勢いがあった時代、住民の一人が夫が煙草が原因の癌で命を失ったと製造業者を訴える不法行為法裁判。同種の訴えがアメリカ各地で繰り返される。何百万ドルという賠償金をかけて繰り返される訴訟を、被告である会社側弁護士が防戦に努めるのだが、これ迄一敗もしていない被告側を支えるのが、豊富な資金を元に手段を選ばないコンサルタントと称する男で、これが本作のキーマン。これに対して同種の裁判に潜り込み、混乱を引き起こす男。彼の目的は何か。陪審員専任から始まる裁判の模様。陪審員に延びる大掛かりな欺瞞。傑作の予感がする。2023/07/23

あちこ

10
タバコの有害性を説いて賠償金を求める原告弁護士団VS被告タバコ会社弁護士団の、陪審員の票を巡る争い。陪審員の中ではニコラスが、外では謎の女マーリーが、それぞれ謎の動きを見せる、その真意とは……。被告サイドの、全陪審員を調べて票を得るために裏工作をしてって、ほんまかいなと思いつつもすらすら読めてしまう。最後はなんとなくこっちだろうな~というのは読めつつも。下巻へ。2018/03/19

akiko

6
まだ正体不明の人物もいるし、これからどうなるのがわからない⁉︎ただ、大きな裁判になるとこんなにもお金や人が動くものなのか?小説の中だけ?2023/04/14

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