内容説明
酷寒のシベリアの町ノヴィ・ウレンゴイは、外国企業が支配しマフィアが暗躍する無法地帯だ。すさみきったこの町で、アメリカ国籍の会社重役が射殺された。くすぶり続ける正義感を持てあます中年刑事ヴォロンツィエフ、愛娘を麻薬に奪われたゴロフ捜査官らは、はるかヴェトナム戦争に遡る大規模な陰謀を掘り起すことになった。記録的な雪嵐の中、凄絶なサバイバル・ゲームが始まった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
負け猫
1
思った以上に面白かった。腐ってる町での麻薬を追うロシア警官達、姉を殺され真相に迫るアメリカ人。この二つを軸に話は進み、うまい具合に一つになる。個々は書かれてても、チームで書かれてる真面目なロシア警察達が素敵。2013/12/25
take9296
0
警察小説と冒険小説の両方が味わえる贅沢な一冊。2009/11/23
kizkanta
0
最初はなかなか馴染めないけど、いつのまにかエンジン全開一気読み。ページが進むごとにアクションも密度高くテンション高くトーマス節炸裂。冷戦後の世界の枠組みでだって立派に書き続けていけただろうと思わせる出来なんだけど、なぜか書きにくそうだった。トーマスの描くロシア人のヒーローは、ジョンブル以上に武骨で色気があるのが面白い。2020/11/21
