内容説明
モスクワでの行動でKGB上層部に睨まれた捜査官アルカージは、シベリアに流された後、今はソビエトの北洋漁船「ポーラー・スター」号の船員として働いている。ところが、ある時、引き揚げた底引き網に女船員の死体が発見され、船長から徹底捜査を命じられるや、事件は果たせるかな、国際的な疑惑にまで広がって、深刻な様相を帯び始めた。映画化話題作「ゴーリキー・パーク」続編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maja
12
「ゴーリキ-・パーク」続編。党籍を剥奪されたレンコはソシベリアに送られた後、ソビエト北洋加工漁船で船員となっている。白夜のある夜、底引網に女船員が魚の中から引き上げられてくるところから幕が開く。凍てつく海でアメリカのトロール船と共に漁ををするなかこの船でもKGBの影が。著者は異端者や下積みの人間、少数民族に興味があるらしいと解説に書かれているが、なるほど、それは細かい視点の描写から間接的に伝わってくる。じっとりとした流れと描かれる情景が懐かしくなって再読。2019/11/29
斜月
1
レンコシリーズ第二弾。ゴーリキ・パークを読んで、面白いと思った勢いで 、読もう。なおも闇は深い。
koyasho
0
『蟹工船』ソ連Ver.2012/06/18
じんぴこ
0
全く面白くなかった。読み進む内に面白くなるかしらと期待したが、つまらなさは終始一貫していた。ゴーリキーパークも今一だったし、この作家はもう結構。2024/04/06