新潮文庫<br> マグニチュード10

新潮文庫
マグニチュード10

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  • サイズ 文庫判/ページ数 652p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102235027
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1994年1月17日、カリフォルニア大地震で父母を失ったルイス・クレインは三十年後、超一流の地震学者となっていた。日本の佐渡島で起きた大地震の予知に成功するなど、彼の理論は完成目前だったが、周囲ではイスラム国家の陰謀が渦巻いていた。やがてクレインは新たな大地震を予測。その規模は人類がまだ経験したことのないものだった…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
実際の1994年のカリフォルニア大地震(ノースリッジ地震)に始まる本書は、月に移住可能となった2060年代までの間に、幼時に冒頭の大地震で両親を亡くした主人公が地震学に一生を捧げるのだが、地震をなくすという彼の壮大なプランは世界政治の思惑の中で2度の挫折を余儀なくされる。作者がアイデアを出し、マクウェイが物語化した本書は、パンゲア大陸以来の全歴史の天変地異のデータを入力して災害を予知する地球儀や大陸プレートを核爆弾で溶接するプランの技術的説明少ない反面、地震に取り憑かれた主人公の人生は劇的に描かれている。2023/09/26

ニミッツクラス

3
97年の初版を読んだ。80年代後期から共著を始めたクラーク。本書はマクウェイとの一度だけの95年の作品(マクウェイは脱稿後に死歿)。それにしてもマクウェイによる、クラークの描いたサマリーへの見事なまでの肉付けとその筆致には驚嘆の一言。放射能雲が漂う原因となったイスラエルの消滅が、近未来の既成事実としてしれっと流されている。わけ判らぬまま地震予知とイスラム話に突入・・まるで現在の世相ではないか! エメリッヒの「2012」のディザスター場面が何度も思い浮かぶ。解説無しのハイテク描写も多々ある。★★★★☆☆2015/05/16

...

1
地球上で起きる理論上最大のM10の地震がメインなのかと思えば、あまり関係なかった。プロットを描いたクラークは巨大地震にあったことがないからなのか、むしろ地震を知らないからこそ、ここまで広げられたとも言える。 示唆的なのは科学技術よりもイスラム国の台頭ね。2017/01/21

卯月

1
再読。職場本棚。地震予知と阻止に挑む科学者の物語。なのだが、研究資金を得るための政治家や実業家との駆け引きや、彼の野望を利用・邪魔しようとする勢力の権謀術数のイメージが強い。かつての仲間が肩を並べるラストは印象的。スミ・チャンがとても好き。2011/11/29

nzk.mkting

0
マイク・マクウェイの次作を読んでみたいと思ったが、残念にもクラークとの共著が絶筆となった。

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