内容説明
1944年9月、イギリス統治下にあるパレスチナのユダヤ庁は、イギリス軍傘下でナチと戦うことを望む。チャーチルもこれを承認し、ユダヤ史上初の戦闘部隊が誕生した。彼らはイタリアで終戦を迎え、ドイツに入り“悪魔の所業”を目のあたりにする。そしてあるゲシュタポを脅迫し、ナチス高官のリストを入手。こうして復讐を誓うナチス狩りが始まったル明らかにされた極秘任務の全記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キューポップ
26
第二次大戦終戦の約一年前、イギリス傘下で誕生した戦闘部隊ユダヤ旅団の史実を元に書かれた。ユダヤ旅団の存在を知って読んでいたらもっと面白く読めたか?いつやめようかとばかり考え頑張る読書となってしまい、残念。中盤位からやっと面白くなって来たが。アリエ・ピンチュク大尉の妹・レアの話をもっと読みたかったが、いかんせん挿入が短過ぎた。完全にタイトル買い。2023/01/12
テツ
22
罪には罰が、蛮行には報いがある。なければならない。責任を取らせなければならない。神が手を下さないのなら我々が代行者として罪人を裁かなければならない。ナチハンターの方々の執念と飽くなき憎悪を現代日本に生きる僕が理解出来るかと問われたらなかなか難しい部分はあるのだけれど、そうした形に昇華させなければ辛すぎる感情が存在するんだろうなということはぼんやりと掴める気がする。世界が平和でありますように。もう二度と持続する憎悪が撒き散らかされることがありませんようにと強く思う。2018/01/14
はらぺこ
4
期待しすぎたので眠かった。2023/10/06
うたまる
2
「これは義務なのだ――両親の思い出に対する、祖父に対する、ユダヤ民族に対する。将来の世代は、ユダヤ人が同胞の死への報復を加えたことを知る必要がある」……英軍ユダヤ歩兵旅団のノンフィクション。3人の個人史を軸に、ドイツ軍との戦闘、ナチ高官への報復、移民の不法輸送が描かれる。実はユダヤ人虐殺については、ずっともどかしく感じていた。余りに易々と殺されすぎだと。しかし今回、本書により抵抗の歴史があることを知り見直した。殺される時に平和主義なんてクソの役にも立たない。人は命の限り抗うべきだ。敵わぬとも足掻くべきだ。2018/01/14
ゼロワン
2
歴史的事実として。大量虐殺、略奪、そして復讐の処刑。人は争わないと生きて行けないと誰かが言っていた。世界の紛争が無くならないのもうなずける。だが争いの後どうするか。現在、ドイツイスラエル両国の関係は良好だと言う。時間はかかったものの、賠償、安全保障などで和解。では我が国と隣国Kはどうだろうか?賠償は払っているにも関わらず、大統領が代わる毎に賠償請求をしてくる。まったくいい加減にして欲しいものだ。 2017/06/18