新潮文庫<br> ボルジア家の黄金の血

新潮文庫
ボルジア家の黄金の血

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784102118214
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

非業の最期をとげた若き枢機卿チェーザレにとって生きる意味は何だったのか。1492年、彼の父は法王に即位し、ボルジア家の人々は、若く美しく、情熱的であり、その無邪気な残虐行為と途方もない野心は、体内を流れる熱い血への服従であった。ボルジア一族の愛欲と野望と権謀術数を背景に、イタリア王たる夢を抱く野心家チェーザレと彼の妹ルクレツィアとの背徳の「愛と死」を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

那由多

7
ドラマのための脚本を元に小説化したらしい。歴史検証が浅く、放送時間枠に収めるぞっていうのが伝わる出来だが、ソープオペラっぽいチープさが好きでした。チェザーレの一人称は、「俺」か「私」であってほしかった。

bibliophage

4
法王の座を得たボルジア家が力を拡張していく様子を描いた物語。チェーザレと妹のリクレツィアの近親相姦的な関係がこの本のなかでも異様な存在感を放っている。台座が語るというのは面白かった。2017/09/01

調“本”薬局問悶堂

3
友達に「●●ほどアブノーマルじゃない」と言われ、なにがなのか考えている。 冷酷で恐ろしく、それでいて美しいチェーザレ・ボルジアが大好きだ。誰よりも冷淡で、実は誰よりも熱い。かっこいい男だ。ホレたら絶対に普通の幸せは手に入らないのだ。 絶版になっているが、チェーザレもサガンも好きなので絶対手に入れたい一冊だった。いくらさがしても見つからず、あまりの見つからなさに図書館で借りて写本しよかと思うほど。 それが昨年、立ち寄ったBookOffで発見。「あった!」と声に出してしまった。 《2020年5月 登録》2006/06/11

世玖珠ありす

3
ボルジア家とメディチ家と言えば、暗黒の伝説を持つ一族という印象がある。とくにボルジア家のチェーザレとルクレチィアの兄妹相姦は知る人ぞ知るエピソードで、この2人を題材にした小説は本格歴史小説からロマンポルノまである次第。その上、本書はあのサガンの執筆。と、期待したわりには、アッサリしすぎて唖然。どちらかと言えば、ボルジア家にちょっと興味が出てきた方の入門編と言った感じでした。なので、興味が出てきた方はどうぞ。2010/08/14

uni

2
本書の文章の良し悪し以前に、チェーザレボルジアという人物が魅力的過ぎるので大丈夫です。(←何が)。野望溢れる悪徳の機知に富んだ破壊者チェーザレ。彼の魅力は説明するまでもなく知られているので大丈夫です。例え本書が少し小説としては垢抜けなくても、盛り上がりにかけても、ボルジア家の魅せ所をはき違えてても、チェーザレは相変わらずチェーザレなので大丈夫です。(←何が)。ただ本書のテーマ?らしい、「愛」という点のみ見ると、背徳の愛が少し切なかった。2013/05/08

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