内容説明
病院の崩壊事故にともなう死傷事件の公判直前。手抜き工事の黒幕バラギュラは、証人を片端から消すよう部下に命じていた。ノンフィクション作家コーソは、彼の悪事を暴く本を執筆中だったが、元恋人が、バラギュラの証拠隠滅工作に巻き込まれ瀕死の重傷を負ったと知る。さらに自分の身辺にまで殺し屋を差し向けられ、ついにコーソの憤りが炸裂する!問答無用のサスペンス名編。
著者等紹介
フォード,G.M.[フォード,G.M.][Ford,G.M.]
長年コミュニティカレッジで創作講座を担当した後、40歳を過ぎてから私立探偵レオ・ウォーターマンを主人公にした『手負いの森』(1995年)で作家デビュー。生粋のニューヨーカーながら現在はシアトル在住
三川基好[ミカワキヨシ]
1950年生れ。東京都出身、盛岡市在住。早稲田大学文学部教授、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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miri
66
前作が好きだったので、こちらも期待しつつ読了。ノンフィクション作家のコーソが、ロシアンマフィアの悪事を暴くという流れだが、ノンフィクション作家だけに法廷での取材もあり、法廷サスペンスとしても楽しんだ。何の繋がりも感じられない所から、真相を見つけ出してくるというミステリーの面白さも感じるが、何と言ってもコーソのかっこよさ。フラれた過去の彼女に尽くす姿は滑稽であり、かっこいい。2019/12/12
ネコベス
12
カルフォルニアの新築病院が倒壊して多数の死者が出た。手抜き工事を指示したロシア人ギャングバラギュラは殺し屋を使って証人を消して訴訟を免れていた。ジャーナリストのフランク・コーソは元恋人のメグ・ドアティがバラギュラの陰謀に巻き込まれて瀕死の重傷を負ったことを知り、行動を開始する。熱血漢でキザなコーソが巨悪に立ち向かうシリーズ第二弾。わかりやすいストーリーに力強いキャラクター、良質なサスペンス。2017/11/15
けいちゃっぷ
7
自動車会社の回し者みたいな作者名ですが、作品は意外と面白かった。トヨタは出てきたがGMもフォードも出てこなかったような。誰が見ても悪い奴に決まっているのに、裁判ではあの手この手を使って無罪を勝ち取ってしまう男。こいつをどうやってムショ送りにするのかという、ありがちなパターンではありますが、訳文がいいせいか読ませます。479ページ 2011/11/20
GAKU
2
面白かったです。軽く読めます。2014/01/10
tai65
1
星4・52012/10/19