内容説明
「さぁ。誰に一億円をあげようか」大富豪・宮島勉とその秘書田ノ倉は、困っている人に一億円を進呈し、その後の人間ドラマを観察するというゲームを続けている。今回登場するのは、笑いが顔に張りついてしまった男、出所したばかりの老金庫破り、財産を狙われる孤独な婦人…。金は魔物と言うけれど、果たして彼らの運命は。大好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948(昭和23)年、福岡生れ。桐朋高校卒。’76年、「幽霊列車」でオール読物推理小説新人賞を受賞。「三毛猫ホームズ」シリーズなど、ユーモア・ミステリーの他、サスペンス小説、恋愛小説など幅広く活躍。現代を代表する人気作家である。著書は『セーラー服と機関銃』『ふたり』『ヴァージン・ロード』『めざめ』『恋占い』『晩夏』など多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
98
不幸買います、老兵に手を出すな、崩壊家族、見開きの町、青春の決算。 短編5話。不幸を買うというよりは,幸福のきっかけを作りたいという遊び心が伝わってくる。主人公は,すべての話題に出て来る大富豪の宮島努でも,その秘書の田ノ倉でもない。以前は「老兵に手を出すな」が標題だったとの事。中村うさぎ が解説を書いている。「「おもしろい小説の第一条件は,キャラが立っていること」というのが私の持論なのであるが」赤川次郎の作品の半分以上は,赤川次郎が望む性格(キャラクタ)を持っている人が主人公または脇役で光っている。2011/04/17
あなご
22
大富豪とその秘書が、困っている人に一億円を進呈し、その後の人間ドラマを観察するというゲームを続けていく短編集です。一億円を使い奇跡を起こし皆が幸せになって行きました。お金の使い方を考えさせられる濃い内容の一冊だったと思います。2016/01/11
白雪ちょこ
15
前回の、「1億円もらったら」の続きとなっている。 内容的には、前とは変わりはなく、しかし内個人的には前作の方が面白かったようにも思えた。 相変わらず、人間達の心の動きや行動。 それがとても生々しく、面白さはあった。
星落秋風五丈原
11
「さぁ。誰に一億円をあげようか」大富豪・宮島勉とその秘書田ノ倉は、困っている人に一億円を進呈し、その後の人間ドラマを観察するというゲームを続けている。今回登場するのは、笑いが顔に張りついてしまった男、出所したばかりの老金庫破り、財産を狙われる孤独な婦人…。金は魔物と言うけれど、果たして彼らの運命は。大好評シリーズ第二弾。 1999/05/04
Masako Karasawa
9
またしても一気に読んでしまった(´m`)今回の方がゥルゥル系が多かった気がします(◍•﹏•)ぉ金って本当に怖いと言うかぉ金で人ってこうも変わるのかと怖くなりました…(இɷஇ )2012/11/24