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新潮文庫
精神病棟に生きて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 185p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101326320
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

私は中空の一角でSさんとセックスをしている。それがありありと見える。突然、別の男に変わった。こうした幻覚が延々と続いた―。二十年間を精神病棟で過ごした著者が再び綴る赤裸な体験。父の発症から、同じ病を抱える妻との生活、そして患者同士による院内性交渉の実態にまで踏み込んだ告白の書。

著者等紹介

松本昭夫[マツモトアキオ]
1935(昭和10)年、北海道上川郡比布町生れ。’61年、早稲田大学文学部仏文科卒。以降、病気のため職を転々とする。現在は無職、夫人と旭川に暮らす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

3
前著「その後」とかなり重複。処女作の付録で松沢病院院長から「『ロマンチック』という言葉が頻りに使われているが、近頃あまり聞くことのないこの言葉を恥ずかし気もなく多用するなど、男としての性的成熟度という点では遅れている」と指摘されたのが余程堪えたらしく、「世間ではよくロマン、ロマンと言う。しかし、私にはロマンなぞない。…ロマンは現代では通俗的だ。それは何も知らない子供の喜ぶものだ。テレビではくだらないロマンの映像を繰り返しているが、どう見ても安っぽい。ロマンなぞこりごりだ。」と述べている箇所がある。面白い。2011/01/03

うたまる

2
一つ一つの文章にはちゃんと意味があり、複数の文章で構成される節もまた然り。しかし、これが一冊の本となるとちぐはぐな印象に襲われる。時系列に関係なく昔話が零れ出たり、おそらく読者がどう読むとか意識せずセックスを嬉々として語っている。時に精神障害者として居直って見せたり、文学的教養を一方的に開陳したり、相手の理解を求めているような話し振りではない。まさに取り留め無く話し続ける人のおしゃべりに付き合わされているような感覚。不思議な読書体験。2014/04/11

tekesuta

1
うーん、もう年齢的にしょうがないのかもしれないが、精神疾患者の数からして私の著書はもっと読まれてもよいはずだが、そうはならないというようなことを書いてるのを読んで、失笑してしまう。その他にも自己チュー、説教くささなど、ちょっとこの著書はいただけないなあ。告白とやらもゴシップ趣味にしか見えず、これが出版社の意向だとしたらちょっと新潮社の神経を疑う。もちろんまともなところもちゃんとありますが。 2012/10/04

とある聖職志願者。

0
通勤途中に持ってきた本を読み終えたので、研修先のクリニックで借りました。 著者の入院時の体験を書きたいままに書いてあります。系統生はなく、重複もありますが、幻覚や妄想など、統合失調症ならではのしんどさを垣間見ることはできます。2016/01/21

Theodore

0
資料用。続編があったので読んでみた。やはり住む世界が違うんだな、というのが最初の印象。2013/12/16

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