内容説明
客室乗務員は、さまざまなお客様をお迎えする。かき氷が欲しいと泣く女の子、盗撮オヤジ、暴力を振るう酔漢、傍若無人なＶＩＰ、産気づく妊婦。その都度、知恵を絞り、全力で解決に当たるのだ。かつてチーフパーサーとして多くのフライトを経験した著者が、自身や同僚、後輩の遭遇した数々の事件を明かす。スチュワーデスたちの笑える失敗談も収録。
目次
第１章 傍若無人！“特殊”なお客様
第２章 お客様、レッドカードです
第３章 お客様に緊急事態発生
第４章 お客様のために尽くします
第５章 わがクルーの恥ずかしい話
著者等紹介
伊集院憲弘［イジュウインノリヒロ］
１９４３（昭和１８）年、北京生れ。早稲田大学卒。’６７年、日本航空に入社。チーフパーサー、客室マネジャー、客室乗員訓練部次長、関連会社役員などを歴任し、ホスピタリティ教育のプロとして活躍する。現在は、Ｏｆｆｉｃｅ Ｎ＆Ｉ代表取締役を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kinkin
78
飛行機の客室乗務員から見た様々な乗客の振る舞い。どんな世界にもモンスターと呼ばれる人がいることを再確認。それにしても乗務員に暴力をふるったり機内で喫煙する輩の多いこと。コンビニや宅配、ファミレスと同じくあまりにも過剰なサービスを提供してきたことも一因かもしれない。とはいえ飛行機の場合は最悪人命にもかかわるなあ。本書にも出てくる警告書ではなくもっと厳しい対策も考える時期かも。2017/02/22
ミカママ
45
内容は、ほぼ想像通り。明らかに(故人とは言え)誰のことだかはっきりわかる有名人の逸話など、守秘義務みたいなのはないのかしらん、と不愉快な気分になったり。こういうお仕事本にありがちな「僕の機転で、うまく切り抜けちゃったもんね、I Love Me！」的な内容も。わかっちゃいても、私のような飛行機好きが、つい手に取っちゃうんだろうなぁ。2014/12/27
AICHAN
31
図書館本。客室乗務員が体験した乗客の信じられない行動の数々。ひどい奴らはどこにでもいるものだ。タクシー運転手をしていたとき私は人間が信じられなくなった。ヤクザ連中の横暴にも手を焼いたが、一般の乗客の無謀さには本当に驚いた。無賃乗車から始まって難癖をつけて料金を値切る客、禁煙なのにタバコを吸う奴なんてたくさんいた。「まっすぐ行け」としか言わない客、「信号で止まるな！」と怒鳴った奴もいた。トランクに乗った奴もいた。サービスを受けて当然、お客様は神様という頭が連中にはあり、そこで本性が出るのだろう。2017/03/24
mazda
27
やくざから土下座を強要されたり、無理難題をつきつけられたり、客室乗務員も大変だなと思いました。「窓が汚れているので何とかして」と言われ、内側から拭いても汚れがとれないため、窓の外の汚れであることを伝えたら、「じゃ、すぐに外に出て拭いてよ」という乗客...。外は高度10000メートルの極寒の世界、無邪気に言っているのか、意地悪をしているのかわからない乗客もいるものですね。華やかな世界かと思いきや、なかなか大変なんですね。2017/04/01
ga
25
2003年初出なので多少今と感覚が違う気もするけど・・、元JLチーフパーサー氏による機内こんな大変なのよ本。暴力、泥酔、我儘VIP、泣け叫び子供に機内出産（！）と空の上での密閉空間ですもの、逃げ場なしで過酷よね。だけどなんかいちいち上から目線の違和感も否めなかった。故人とはいえ誰だか分かるように書いている芸能人にも随分な言いようで。。でもね客側のモラルも低下しているよな～、と降りる時にゴミだらけの荒れた客席を見るにつけ思うのです。機内だけでなく新幹線やスタジアム、映画館、レストランや客室なんかも。。2017/04/10
