• ポイントキャンペーン

新潮文庫
下山事件(シモヤマ・ケース)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101300719
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0195

内容説明

下山事件。昭和24年7月5日、日本橋三越から忽然と姿を消した初代国鉄総裁下山定則が、翌日未明常磐線の線路上で轢断死体となって発見された。自殺か?他殺か?戦後最大の怪事件の謎は、50年後のいまも解かれぬまま、関係者は鬼籍に入っていく―ある人物から得た重大な新情報。著者の迷宮への彷徨が始まった。生き残った関係者を探し、その記憶を辿る。真実はどこにあるのか。

目次

第1章 下山事件
第2章 事件の連鎖
第3章 テレビでの日々
第4章 スクープへの予感
第5章 決裂と挫折
第6章 終幕

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年広島県呉市生れ。映画監督、作家。テレビ・ディレクターを経て、1998年、オウム真理教の内部に密着した自主制作ドキュメンタリー映画「A」を発表。ベルリン映画祭に正式招待され、香港、釜山、バンクーバーなど、海外の映画祭でも、高い評価を受けた。2001年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よこしま

27
戦後まだGHQ配下にあった時の国鉄で起きた三大事件の1つを掘り下げてみました。国鉄になってまだ1ヶ月目で、初代総裁・下山氏が轢かれた状態で屍体として見つかる不可解さ。未だに謎は解けていませんし、自殺なのか他殺なのか?動いたのは共産党か、キャノン機関か、右翼(保守側)なのかも見えない状態で、解決もしないまま早々と捜査が打ち切られるのが非常に胡散臭いです。2014/11/01

fseigojp

24
自殺説が大勢なのだが、それなりに読ませる他殺説であった2015/10/06

緋莢

15
昭和24年7月5日。日本橋三越に運転手を残し、忽然と姿を消した初代国鉄総裁・下山定則。下山は翌日、常磐線の線路上で轢断死体となって発見された。自殺か?他殺か?真相は明らかにされぬまま、50年以上が経過した。「自分の身内が下山事件に関わっていた」という男を紹介された事から、「下山事件」について調べ始めるが・・・2016/01/14

C-biscuit

14
古本購入。何かの本で未解決のこの事件を知り読んでみる。この事件のことを全く知らなかったが、松本清張などがこの事件を題材にした小説を書いており、かなり有名な事件のようであった。この本は事件後半世紀が経っており、真相に迫ることの難しさが伝わってくるのと同時に、時代の流れが変化しており、当時言えなかったが、新しい証言など真実に迫る部分とのジレンマが書かれている。戦後の混乱した時代や、共産党の活動などの時代背景の理解からしなければならないが、いつの時代も国家や政治力が介在する。「日本の黒い霧」も読んでみたい。 2016/03/29

遊々亭おさる

13
昭和24年7月5日、下山定則初代国鉄総裁が常磐線の線路上で轢死体となって発見される。失踪前の奇妙な行動や死体発見時の不可解な謎などが絡みあい、自殺として正式発表がなされながらも依然として残る他殺の疑惑に幾多のジャーナリストや小説家が挑みながらも、依然真相は薮の中にある下山事件に森達也氏が挑んだ一冊。森氏は個人的に感情の揺らぎが魅力のノンフィクション作家だと思うのだけれど、本書で森氏が提示した一応の真相は、決め打ちっぽい気がしないでもない。政治・マスコミ・国民が作り上げる危うい三位一体には納得するけれど。2016/03/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/496510
  • ご注意事項