内容説明
世界の一流レストラン巡りをつづけて30年!国際的料理人である著者が綴る好エッセイ。
目次
1 私の勉強法
2 歴史にまつわる話
3 交友録
4 趣味について
5 ワイン
6 世界を巡る
7 日本のフランス料理に携わる人々と
8 日本料理
9 料理する心
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
34
辻調の校長とは知っていたが、元は新聞記者とは知らなかった。結婚を機にフランス料理を勉強され調理学校の経営者に。とにかく食べ歩き著名人を自宅に招きロマネコンティなども開けている。エッセイ風な書きものであるが、経営者というより料理人としての真髄を感じる。フランス料理とは縁がないが、食欲をそそるし、なかなか考えさせられる内容。日本もフランスも料理で著しい進化が読み取れる。2018/04/03
ホークス
10
著者は新聞記者から料理学校教師(奥さんの実家)に転じ、料理への探究心に目覚めて洋書を読み漁り、世界の碩学を訪ねた。さらに料理は食べなければ核心に迫れないと知り、無理を重ねて食べ続けついに六十才で命を落とす。彼はその努力によって日本の料理界に「食べる側の価値観」を持ち込んだと言われる。経営者として辻調も発展させた。彼の濃密な生涯を描いた海老沢泰久の「美味礼賛」は偉大なアスリートの伝記の様に胸に響く。どこまで本当かと疑うが、辻氏の著書を読めばかなり真実に近いと思わざるを得ない。この本は多少難解だが本音も多い。2015/10/08
オペラ座のカニ人
0
辻静雄ライブラリ本は読んで、昔に文化本は発売されている事を知って読んだ。残念ながらサミュエル・チェンバレン氏の画は割愛されていた。辻調理学校の話、もっと読みたいです。YouTubeを見るようになりました。2023/09/19
れじい
0
今となっては相当古い文体。 てか文庫本1冊360円の時代。 調理師に全く興味があるわけではなかったが、 当時の資料?的な。 あの辻調理師専門学校の辻静雄氏の思いが面白かった。 2020/03/15