内容説明
心中するのか決闘するのか―好きな人物は好きだといい、嫌いな人物は嫌いだという、これこそが人物論の醍醐味だと信じる著者が、この人物のどこがどのように好きか、嫌いかを、歯に衣きせぬ語り口でずばり論じる。威張って威張り通したことで語り草となっている第三代日銀総裁・川田小一郎は何を根拠に威張ったのか、など先人たちの生き方に魂で応える、痛快人物エッセイ。
目次
辞典では分らぬ人物像を 三宅雪嶺
明治のニュー・リーダー 伊藤博文と大隈重信
若者たちの手応え 石橋湛山
「悪人」大政治家 リシュリューと大久保利通
後継に誰を選ぶか 益田孝・団琢磨・池田成彬
上司と部下との結びつき 木戸孝允と伊藤博文
指弾された退職金 武藤山治
自伝の「矢敗」 再び武藤山治
新聞事始 福地桜痴と成島柳北
人は何故威張るか 川田小一郎の場合〔ほか〕