内容説明
庭のない都会暮らしを選び、ベランダで花を育てる「ベランダー」。そのとりあえずの掟は…隣のベランダに土を掃き出すなかれ、隙間家具より隙間鉢、水さえやっときゃなんとかなる、狭さは知恵の泉なり…。ある日ふと植物の暮らしにハマッた著者の、いい加減なような熱心なような、「ガーデナー」とはひと味違う、愛と屈折に満ちた「植物生活」の全記録。第15回講談社エッセイ賞。
目次
1996年(アロエ:落ちてきたアロエ;ぼさ菊:ぼさ菊の由来 ほか)
1997年(胡蝶蘭:第二の人生;ヒヤシンス:生命解凍 ほか)
1998年(一月のベランダ:苦肉の西向き;その男:さらば、友よ ほか)
1999年(モミジ再び:ドラえもん独立;モミジ:ドラえもんの打たせ湯 ほか)
著者等紹介
いとうせいこう[イトウセイコウ]
1961(昭和36)年、東京生れ。早稲田大学法学部卒業後、講談社入社。「ホットドッグ・プレス」の編集者を務める。退社後はコラムニスト、小説家、演出家、ラッパー、芸人などとして多方面で活躍。『ボタニカル・ライフ―植物生活』で第15回講談社エッセイ賞受賞
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