新潮文庫<br> 屍鬼〈5〉

個数:

新潮文庫
屍鬼〈5〉

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月21日 01時02分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101240275
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。鬼どもを追い立てる男たちの殺意が、村を覆っていく―。白々と明けた暁に切って落とされた「屍鬼狩り」は、焔に彩られていつ果てるともなく続いていった。高鳴る祭囃子の中、神社に積み上げられる累々たる屍。その前でどよめく群れは、果たして鬼か人間か…。血と炎に染められた、壮絶なる完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

315
最初に意識していた小野不由美版『呪われた町』などという思いは最後には吹き飛んでしまった。この濃密度は本家を遥かに上回る。単純に長いというわけではない。本書が孕むテーマやドラマがとにかく濃く、実際どれほどの感想を書いても全く以て書き足らない思いばかりだ。ゆめゆめ油断なさるな。21世紀の、平成を経て令和になった世にもまだ怪異は潜んでいる。それを信じる大人になってほしい。それがために物語はあるのだから。まさに入魂の大著と呼ぶに相応しい傑作だ。そしてこんな物語が読める自分は日本人でよかったと心底思うのである。2019/04/18

nobby

114
まさに人間の逆襲の巻。ようやく一致団結した村人達による屍鬼の殺戮の徹底振りに人間のエゴが現れ生々しい。息絶えさすには心臓破裂の為に杭を打つ、もしくは首を刈るしかないという事実が一層あおる。一方で日中は全く動けず眠る様を狩られる弱点はどうにもならない。「ただ食事をするだけ」に人間を襲い、増殖すればするほど生存が破綻する屍鬼の悲哀がたまらない。とにかく人が持つ怖さというものを様々な見地から圧倒的に見せつけられた。2015/10/23

takaC

113
うむ、そう結びましたか… 単純に善vs悪ではないと…日本人以外には難しい背景&観念かもね。2008/12/14

はらぺこ

110
終了。正直、複雑な気分やなぁ。4巻までの辰巳の嫌がらせが無ければ完全に屍鬼側に肩入れしてたと思う。あんなに世話になってた加奈美に対する元子の行為は酷いわ、気の毒に思うけど・・・。大川親子は似たもの親子やなぁ・・・。全巻通しての感想、いつ寝たらええか分からんぐらい引き込まれた。2010/06/29

nabe

104
小野不由美ホラーの最高峰。重厚さでは他の追随を許さない、ジャンルに抵抗がなければ手放しで薦めたい作品だ。地獄絵図の最終巻。正に現代の魔女狩り。異物を排斥する人間の冷酷さをまざまざと見せ付けられる。しかも中世のそれとは違い冤罪などは皆無。磔にして火あぶりにするまでもなく、まるで陽の光の下で生きられない事こそが悪だと断罪されるかのように次々と太陽の業火に焼き尽くされるかつての村人。彼らに何の罪があろうか。ただ屍鬼として生まれ変わってしまっただけなのに。世界に認められなかった存在。神に見放された存在。(続く)2015/02/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574413
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。