新潮文庫<br> 千両かんばん

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新潮文庫
千両かんばん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 402p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101213460
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

江戸っ子の度肝を抜く仕事、やるのは俺だ。看板職人・武市の意地と奮闘を描く時代長編。

秘伝の継承を目前にして親方は逝き、弟弟子には先を越され、鬱屈した日々を送る看板職人・武市のもとへ、大店(おおだな)から依頼が舞い込んだ。しくじりは許されない重圧の中、天啓のように閃いた看板思案に職人の血が滾る。実現を前に立ち塞がるいくつもの壁。それでも江戸っ子の度肝を抜くこの仕事、やるのは俺だ。知恵と情熱と腕一本で挑む、起死回生の大一番! 痛快無比の人情時代長編。

内容説明

秘伝の継承を目前にして親方は逝き、弟弟子には先を越され、鬱屈した日々を送る看板職人・武市のもとへ、大店から依頼が舞い込んだ。しくじりは許されない重圧の中、天啓のように閃いた看板思案に職人の血が滾る。実現を前に立ち塞がるいくつもの壁。それでも江戸っ子の度肝を抜くこの仕事、やるのは俺だ。知恵と情熱と腕一本で挑む、起死回生の大一番!痛快無比の人情時代長編。

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948(昭和23)年高知県生れ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、様々な職を経て、’97(平成9)年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。2002年、『あかね空』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nazolove

26
久々に山本さんの作品を読破。 やっぱり山本さんの作品は江戸時代、って感じを味わえていいなぁ、と思った。 ただ途中から看板の話よりも食べ物の話のほうが強くなってしまって、あれこの話何の話だったっけ?と思ってしまうのが残念なところであった。 ただこの主人公のように職人気質?みたいなものをしっかりと持って私も言ってみれば職人のような仕事をしているのでこだわりをもっていい仕事をもっとしていけたらいいなと思った。 この主人公から江戸気質?みたいなのをところどころで感じることができた。2017/04/27

jima

21
看板職人。今ひとつ盛り上がりが……2017/12/13

ううち

18
看板職人の武市が、飾り看板を作ってお披露目するというストーリー。 要でもあるだろう加賀あかねは読んでるうちにさらりと見失ってしまった。 ちょっとしたきっかけに出てくるお茶や食べ物の描写が逸品。2017/12/17

だまし売りNo

16
「格式の高い料亭になど行きたくはなかった」(207頁)。それよりは「安くて美味い酒と肴が楽しめる」店がよい。これは堅実な消費者感覚だろう。値段と味は比例しない。面白いことに日本橋室町の大商人も料亭に出入りする姿を見られることを嫌った(207頁)。「あの店の旦那は、また今日も浜町(の料亭)においでのようだ」と評判になると商売に支障が出るためである。これも健全なビジネス感覚がある。 2021/11/14

てん

15
初山本一力。最近時代ものを続けて読んでいる。看板作りの職人が、加賀あかねの色を追求していくのかと思ったら、そうでなかった。物語の展開において、必要か?と思うところが多かったように思う。江戸っ子の心意気や気くばりなどは読んでいて気持ちが良かった。たくさんの物語のタネをまきながら、中途半端に終わっているところが多い印象。2016/02/05

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