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新潮文庫
決断―警察小説競作

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101208466
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

偽ドル札を掴まされた男と強面刑事の騙し合い(「昔なじみ」)。新任の駐在が嗅ぎつけた危険な匂い(「逸脱」)。秘密を背負った警官が知る寂しい犯罪者(「大根の花」)。イカれた奴らとパトカーの追跡劇(「闇を駆け抜けろ」)。自白の裏側に迫る孤独な刑事(「ストックホルムの埋み火」)。誤認逮捕の悪夢に苛まれるベテラン刑事(「暗箱」)。組織と個人の間で揺れながら真実を追い続ける警察官の凄みを描く全六篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

103
豪華な作家の嬉しい競作!それも『警察小説』ときたら、読むしかないでしょう♥それぞれに短編ながら面白かった。柴田作品では、まさかの麻生龍太郎登場!そして最後を横山作品が飾る。やはり巧いなぁ。こういう競作はドンドンお願いしたいと思っております。2015/12/04

キムチ27

49
貫井、横山モノを読みたくてチョイス。。外れなしというか、やはり2人のはオモロイ。前者~舞台は北欧。刑事ロルフと怪しいプランセンの2本ルートで読み手を引っ張る。ラストはロルフの述懐くどくど。で、「亡き父マルティン父さん」と呟く彼。えっ!ペック!わたしゃ、たまげたね。後者は流石の切れ味。文章が刃物みたい「住民でない住民とは?」という意外性。最後1行まで余韻が残った。戸梶作品はつまらないとは言えないけど、こう言ったワルの現行を具に知らないだけに、唾棄するような感覚で読んだ…喧騒と血が飛び交うページの連続・・はぁ2019/04/30

GAKU

48
6人の作家さん達による警察小説の短篇集。どの作品も良かったですが、個人的には麻生刑事の若い頃を描いた柴田よしきさんと、最後の横山秀夫さんの作品が特にお気に入りです。2022/12/09

宇宙猫

29
★★★★★ 犯人が捕まってよしで終わらず、その先の思いが苦かったり、溜飲が下がる思いだったりして面白い。警察小説はわりと最近読み始めた分野のせいか、ありがち度が低いせいもあるな。2015/12/20

drago @GW車中泊旅行計画中。

27
逢坂剛「昔なじみ」:世間師シリーズ。やや出来過ぎ。 佐々木譲「逸脱」:制服捜査シリーズ1作目。子分を殺した悪ガキ高校生に待っていた報い。 柴田よしき「大根の花」:下町の植木鉢を壊す連続事件を追う。麻生龍太郎のゲイの話はどうでもいい。 戸梶圭太「闇を駆け抜けろ」:薬中の若者の逃走劇。下品だけど嫌いじゃない。 貫井徳郎「ストックホルムの埋み火」:予想外の倒叙トリック。なぜストックホルム? 横山秀夫「暗箱」:解決済みの放火事件に絡む電話。服役中の犯人の衝撃的な真実。 やはり横山作品がダントツで面白い。2014/05/18

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