内容説明
私たちの幸せは、どんな人間と知り合ったか、どんな本と出会ったかということと、深い関わりがあると思う―。手当たり次第に乱読した女学校時代、暇を見つけては本を読んだ教員時代、死の影を見つめる毎日の中で、名作に出会った療養生活。懐かしい青春時代を振り返った時、そこにはいつも本があった。著者の生き方に大きな影響を与えた東西の名作について綴った読書エッセイ。
目次
「デミアン」
「奉教人の死」
詩と私
「眠られぬ夜のために」
「愛の妖精」
「天の夕顔」
「枕草子」
「徒然草」
「放浪記」
「人間失格」
「異邦人」
「きけわだつみのこえ」
「三四郎」
「田園交響楽」
歌集「赤光」
書簡集「十二年の手紙」
「聖書」