新潮文庫<br> むかしの味 (改版)

個数:
電子版価格
¥440
  • 電書あり

新潮文庫
むかしの味 (改版)

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月24日 14時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 184p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101156507
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0177

内容説明

「〔たいめいけん〕の洋食には、よき時代の東京の、ゆたかな生活が温存されている。物質のゆたかさではない。そのころの東京に住んでいた人びとの、心のゆたかさのことである」人生の折々に出会った“懐かしい味”を今も残している店を改めて全国に訪ね、初めて食べた時の強烈な思い出を語る。そして、変貌いちじるしい現代に昔の味を伝え続けている店の人たちの細かな心づかいをたたえる。

目次

ポークソテーとカレーライス―日本橋〔たいめいけん〕
鮨―銀座〔新富寿し〕
〔まつや〕の蕎麦
粟ぜんざい―神田〔竹むら〕
ポークカツレツとハヤシライス―銀座〔煉瓦亭〕
仕出し料理―品川〔若出雲〕
どんどん焼
クリーム・ソーダとアイス・コーヒー―銀座〔清月堂ライクス〕
京都〔松鮨〕
京都〔イノダ〕と〔開新堂〕
鰻―浅草〔前川〕
信州蕎麦―上田市〔刀屋〕
中華料理―松本市〔竹乃屋〕
チキンライスとミート・コロッケなど―銀座〔資生堂パーラー〕
横浜の酒場〔スペリオ〕と〔パリ〕
おでんとあぶり餅など―京都〔蛸長〕〔かざりや〕他
ビーツカツレツとかやく御飯―大阪〔ABC〕〔大黒〕他
焼売、餃子、中華蕎麦など―横浜〔清風楼〕〔蓬莱閣〕他
パルメ・ステーキとチキン・チャプスイなど―京都〔フルヤ〕
ホットケーキとフルーツ―神田〔万惣〕
饂飩と日本風中華―京都〔初音〕と〔盛京亭〕
牛乳、卵、野菜、パンなど―フランスの田舎のホテル

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

525
「食エッセイ元祖」と崇める池波先生。これもまたわたしの好きな、先生の昭和初期の食の想い出を綴ったエッセイ。先生の食への執着、ひとつひとつの描写が愛おしい。先生とわたし、実は人生の出発点が都内の株屋というところが共通点なのだ。当時はバブルが絶頂で、わたしも先生の通ったお店にお邪魔したこともあったなぁと。わたし自身の「むかしの味」をたどりつつ。健康診断のための断食しながらこういうのを読むとは、わたしのM気質にも磨きがかかった。2020/01/29

mura_海竜

114
美味しいけれど、それでも安いものに価値があるとする、池波正太郎さんか贔屓にしている店とメニュー。昭和50年頃の内容とあって、今は無き味が多そうだ。あっても名が売れて行列が出来たり、値段は変わっているのだろう。調べると、神田「万惣」のホットケーキなどは別の店が味を引き継いでいたりする。巻頭に閉じこんでいる料理の写真は残念ながら、美味しそうに見えない。写真の撮り方が今と違うのだろう。老人達が何事につけ「むかしとは、くらべものにならない」と言っていたものを、本人が、その当時、実践していらっしゃる。そんな本です。2018/07/08

ゴンゾウ@新潮部

108
池波さんが生きた昭和の時代の活力を感じさせる食の物語。著者が愛した食べ物にはそれぞれに思い出がある。エピソードのひとつひとつに著者の暖かさや食に対する感謝の念が感じられる。私ももっと一食一食を大切にしたいと思った。2014/10/26

masa@レビューお休み中

105
もっと前に出会えば良かったのか。それとも、この年になったからこそ出会えて良かったのか。かくも色めき立つ料理の数々は、どれも垂涎ものの一品ばかり。今まで食指の動かなかった料理さえも、池波先生の手にかかればすぐにでも食べたくなる一品に早変わりする。煉瓦亭のハヤシライス、資生堂パーラーのミートコロッケ、蛸長のおでん、万惣のホットケーキなどなど。どれもこれも美味しそうで、食べてみたくて、そのお店の雰囲気や接客を味わってみたくなるんです。やはり、名店と呼ばれているところは、ただ美味しいだけではないんですね。2018/01/11

アキ

91
昭和56年から2年間小説新潮に連載したもの。いずれも料理のカラー写真と共に店名が紹介されている。「むかしの味」とあるように、思い出のある一品は、懐かしい友や昔気質の店の人の佇まいと共にある。戦前の銀座・資生堂で食べたクリーム・ソーダやミート・コロッケと、戦後会えなくなった同級生の少年給仕、山田君の思い出。両親が離婚してから父親が食べさせてくれた「万惣」のホット・ケーキ。子どもの頃に食べた「どんどん焼き」。店と料理だけでなく登場する人物の描写がうまい。よき時代の料理には、人の心のゆたかさが温存されている。2021/10/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/555574
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。