内容説明
私たちの自由を阻むものは、私たちの心の内部にある。私たちがほんとうに満たされるのは、受ける時ではなく、与える時である。―愛と許しを説く聖書には生きるためのさまざまな知恵があふれている。教育、友情、愛、病い、死など、我々が現実の生活のなかで直面したり、選択を迫られたりする問題を聖書に照らして考える。ほかに、南米チリと中国の訪問記を収める。
目次
1 愛と許しを知るとき(神の贈りもの;生かされて生きる;それぞれの選択)
2 時の流れの中で(アジェンデ共産政権が残したもの;中国・1975年春)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
20
著者はカトリック信徒で、著者なりのキリスト教の解釈と生き方を説く。親鸞の悪人正機や神道の神性を人の中に見出だすところが似ている。政治的発言で物議を醸すことの多い著者だが、根本にカトリックな価値観を持っていることがわかって良かった。一方でモノは言い様だなという印象を抱いたのも然り。2018/03/30
いとしん
10
実家の妹の部屋から拝借してきた一冊。何というか微妙に自分には読みづらい書き方で、薄い本なのに読み進めるのが大変だった。キリスト教のことをよく知らないからこその違和感?みたいなものなのかな。。遠藤周作しかり、ちゃんと理解するためにキリスト教のこともある程度知識を持たないとと感じました。2022/06/25