内容説明
俊子、章子、菊子―天才詩人として一世を風靡した北原白秋は、生涯に3人の妻を持った。美貌の人妻俊子との恋は一大スキャンダルとなり、二人は姦通罪に問われて入獄する。出獄後、二人は正式に結ばれるが、結婚生活は1年余りしか続かなかった。2番目の妻章子は、どん底時代の白秋と5年の歳月を共有し、白秋に「雀の卵」などの名作を生ませたが、破局は突然に訪れる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoriction@感想は気まぐれに
4
しら玉、かすてら、林檎にキャベツ。ましら玉、しら玉あはれ、か?雀よ雀。あいにくこちとら人間だ。しら玉だけでは生きられぬ。愛もなくちゃね。愛が。 俊子に章子、翻弄されたのは、白秋なのか、彼女たちなのか。それとも最後の妻、菊子なの…?どちらにしても、白秋さん!私はあなたが、男としては気に入らぬ。別れた女の悪口は、あまり言わぬが花ですよ。この後、章子のことも何か語るのかな?語るだろう… 下巻へ続く。。。2012/09/06
キムチ27
1
「女」を描く筆の筆致はさすが。走っている感あり。情趣につやめいて・・2008/08/01
Gen Kato
0
再読。昔読んだ時は気付かなかったですが、寂聴先生の女たちに向けた視線はやさしいです。(むろん、甘くはないけれど)2013/10/07
kayoshi
0
★★・・・ 2001/06/08