新潮文庫<br> 東京23区物語

新潮文庫
東京23区物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784101076126
  • NDC分類 291.36

内容説明

東京23区の成立から41年。その間、この都市はめまぐるしい変貌を遂げてきました。本書はそのような23区の歴史を解説しつつ、そこに暮らす人々の生態と、彼らを収容する街の姿を見つめる〈社会学書〉です。東京に代々住みついている人にも、遠くの土地から東京に流れてきた人にも、また上京を夢見ながら村の青年団の一員となっている人にも役に立つマジメな東京ガイドブックです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

A.T

19
「…三日間風呂に入らずに、腋の下にアセモをつくりながら働いたり…空きっ腹にサムタイムを喫いながら机に向かい、夜更け近くに界隈の焼肉屋で生ビール…」は千代田区神保町。「…「アタマライス」。これは、カツ丼の具の部分と飯の部分が別皿になっているもので、常連の商人たちは、「おばさん、アタマ2つね」といった言った省略フレーズでオーダーします」は中央区市場界隈。「…主に西武池袋線、西武バス、沿線の西友ストアーによって都市文化をとり入れてきた人々のことを練馬人、と呼びます」のような差別ギリギリの強引な語りが真骨頂。2022/03/09

chatnoir

14
図書館のどうぞコーナーで頂いた本。1985年発行本を文庫化したもの。当時のトレンドが書かれている訳でも、アットホームな家庭が描かれている訳でもない。独断と偏見に満ちた東京23区ごとの地域差別雑文。〝物語”ではない。所々辛辣だけど、さすがに出身の区に関しては愛を感じる内容だった。私は東京に住んだ事がないので、そうそうそんな感じ!って楽しめないのが悲しいかな。全部、ふ~ん、で終わってしまった。でも、練馬にはこの当時既に 練馬大根がない事に驚愕。キャベツが多いんだって。車のナンバーとか駐車違反の話も面白かった。2018/02/14

ねなにょ

10
前に読んだと思っていたけれど、これは初読みでした。今となっては、歴史書と言っても過言ではない? しかし、相変わらず、よく調べてありますね。ヘタしたら、怒り出す人もいるんじゃないかと言うような『差別』発言も、この人の手にかかると笑えてしまうところが流石! 東京タワーも、コンセプトさえしっかりしていれば、モスラの幼虫にマユをつくられるようなスキを見せることもなかったのか…、なるほど!2015/11/17

あーさー

1
東京23区(ならびに区民)の特徴を、泉麻人さんのちょっとシニカルな目線で分析している1冊。30年以上前の作品なので、区についての記述は今とは違う部分もあるでしょうけど“読み物”として楽しいです。2022/06/14

ZONO⑨

1
7@30年前やけど今でも変わらない所が結構あるように思える。そして関東以外の人にはつまらない本だと思う2018/02/27

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