新潮文庫
花のレクイエム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 107p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101068114
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

憧れの年上の人が鋏で切ってくれた山茶花(一月)。難民の少女が希望のしるしとしたライラック(四月)。放浪癖のある兄が好きだった向日葵(八月)、明治維新のとき自害した女の前で咲き乱れていた萩(十月)…。十二ヶ月の季節の花に導かれて生み出された辻邦生の短い物語十二編。そして、そのひとつひとつに添えられた山本容子の美しい銅版画。文学と絵画が深く共鳴しあう、小説の宝石箱。

著者等紹介

辻邦生[ツジクニオ]
1925‐1999。東京生れ。1957(昭和32)年から’61年までフランスに留学。’63年、長篇『廻廊にて』で近代文学賞を受賞。この後、芸術選奨新人賞を得た’68年の『安土往還記』や’72年に毎日芸術賞を受けた『背教者ユリアヌス』等、独自の歴史小説を次々と発表。’95(平成7)年『西行花伝』で谷崎潤一郎賞受賞

山本容子[ヤマモトヨウコ]
1952(昭和27)年埼玉県生れ。京都市立芸術大学卒。銅版画家。他にも油彩、水彩、絵本、アクセサリーなどで創作を発表。’80年京都市芸術新人賞、’83年韓国国際版画ビエンナーレ優秀賞、’92(平成4)年『Lの贈り物』で講談社出版文化賞(ブックデザイン賞)を受賞
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