出版社内容情報
死と美の臨界を駆けぬけ、劇的なほどに真摯な45年を鮮烈に再検証。
「私はそもそも、天に属するのか?」――仮面と情熱、創作と行動、死と美の臨界をひたむきに駆けぬけた、文字通り「不世出」の文学者、三島由紀夫。彼はまた、つねに世間の注目を浴びたその作家生活と活動を通じて、少なからぬ写真家たちの被写体でありつづけた。華麗にして不可解なるまま「謎」として残された三島の生涯。劇的なほどに真摯な45年を、写真の数々で鮮烈に再検証する。
内容説明
「私はそもそも、天に属するのか?」―仮面と情熱、創作と行動、死と美の臨界をひたむきに駆けぬけた、文字通り「不世出」の文学者、三島由紀夫。彼はまた、つねに世間の注目を浴びたその作家生活と活動を通じて、少なからぬ写真家たちの被写体でありつづけた。華麗にして不可解なるまま「謎」として残された三島の生涯。劇的なほどに真摯な45年を、写真の数々で鮮烈に再検証する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
57
なんだかわからないが、この人は面白い。古典的教養から生まれたバッドテイスト。途中死についてのエッセイが載っていて不気味だが、生前はなかなかポップスターだったに違いない。緒形拳主演の映画『MISHIMA』を見たのを思い出す。いい映画だったが、緒形拳は全く似てない(笑)。2012/03/26
かおりんご
38
三島は、「文学者の自殺を認めない」と言っていたのに、何故割腹自殺をしたのでしょう。三島の生い立ちが、写真とともにざっくりわかります。2014/09/13
馨
33
これはとても貴重ですね! 赤ちゃん時代の三島由紀夫から始まって、学生時代の作文、出征前の遺言、作家になってからの金閣寺を始めとする原稿などなど、ファンには嬉しい写真だと思います。幼少のころから繊細な字を書く方なんだなぁと思いました。前半後半でだいぶ見た目も変わっていきますが、激動の時代を駆け抜けていった三島由紀夫が詰まっていると思います。2015/10/25
風に吹かれて
15
三島由紀夫という人を知ったのは、三島自身を被写体にした写真『聖セバスチァンの殉教』が最初だった。自殺と自決を区別していた三島が実際に自決すると新聞・雑誌は大特集を組んだらしい。当時の雑誌を見る機会があり、三島が書いた文章を読むより先に自身を撮らせた写真を私は視たのだった。その写真も本書には含まれている。自分自身をも作品化した三島。私には、まだまだ興味が尽きない作家である。2017/01/02
ジュンコ
13
劇的な45年間。の記録。2017/12/19