新潮文庫<br> 井伏鱒二対談集

新潮文庫
井伏鱒二対談集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101034119
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「もうだめだね、おれ達は。…もう死のう、井伏」「うん。死ぬか(笑)、しかしもうちょっと待て」―井伏鱒二翁、七十一歳から九十一歳までの折々に、気のおけない文学の同志、後輩の九氏と大いに語り合った十の座談。酒あり花あり、旅あり釣りあり、尽きせぬ話題は巧みに響き合い、ユーモアと温もりがかよう自然体問答の妙。人生の醍醐味に溢れ、井伏文学の機微を伝える、唯一の対談集。

目次

自然と文学(深沢七郎)
『黒い雨』その他(神保光太郎)
文学・閑話休題(永井龍男)
釣談義浮世問答(開高健)
文学青年窶れ(尾崎一雄)
地理・歴史・文学(河上徹太郎)
『荻窪風土記』の周辺(安岡章太郎)
文学七十年(河盛好蔵)
僕らは書くしかない(三浦哲郎)
文学者の証言 昭和を送る(安岡章太郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりくに

53
井伏鱒二(1898~1993)は生涯に、40編の「対談」と34編の「座談」と19編の「インタビュー」を残している。この本はその中から、70年代から15年間位に行われた10編の「対談」をピックアップ。いずれも「座談」の「名手」の名に相応しく、相方との息もぴったりで、どれも面白く一気に読んだ。まずは「文学・閑話休題」と題された「永井龍男」との対談。志賀直哉が亡くなった時なので、その話題から。二人とも、志賀直哉への強い「敬愛」の情がある。永井はこっそり志賀の後ろに回り、「どんな匂いがするか」と嗅いだ、と。 →2020/10/21

go

3
面白かった。あとがきで安岡章太郎が取り上げてるけど、「もう死のう、井伏」「うん、死ぬか、しかしもうちょっと待て」とか独特の面白さがあって良いですね。これは時々読み返したい対談集でした2022/09/25

ウチ●

1
今月は「対談集強化月間」と、いうことで(笑)積ん読より。表紙をめくるとそこには・・・何とも福々しい鱒二氏の笑顔。しかし、よくよく見ると瞳の奥には一筋縄ではいかぬ眼光。深沢七郎、神保光太郎、永井龍男、開高健、尾崎一雄、河上徹太郎、安岡章太郎、河盛好蔵、三浦哲郎・・・いずれ劣らぬ顔触れとの、軽妙な中にも寸鉄の如き言葉の応酬。安岡曰く「井伏さんが対談集を出されるのは、これが最初であるという。」つまるところ、巨匠最後の対談集。巻末の安岡との対談「昭和を送る」にある昭和天皇とのやりとりが最高ですよ!2013/09/16

pogeko

0
牧野信一に泣かされた話が印象的2016/09/12

熊吉

0
読み終わったとは言っても河上氏との対談の部分だけなんだけど(ごめんなさい2013/08/01

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