内容説明
阿呆、馬鹿、間抜け…だけじゃない。日本語にはもっと面白い悪態がいっぱいある。落語、遊里、歌舞伎、芝居、映画、文学作品、方言、そして大学のキャンパス用語と幅広い分野から詩人が集めた、生命力に満ちた悪態の数々。啖呵もあれば洒落もあり、あげ足とりもあれば捨てぜりふもある。日本語の豊潤な世界の一翼を担う味わい深い悪口を選りすぐった、魅力あふれる「悪態大全」。
目次
第1章 落語に息づく悪態
第2章 遊里を彩る悪態
第3章 芝居・映画・文芸に見る悪態
第4章 方言に表現を得た悪態
第5章 現代キャンパスに飛び交う悪態
著者等紹介
川崎洋[カワサキヒロシ]
1930(昭和5)年、東京生れ。福岡に疎開したが、父の急死で西南学院専門学校英文科を中退。上京して横浜の米軍キャンプに勤務。詩作を始め、’53年、同人誌『櫂』を茨木のり子と創刊。’61年以降文筆に専念、詩作のほかに放送脚本、エッセイ、方言研究など幅広い執筆活動を続けている。詩集『木の考え方』『川崎洋詩集』『ビスケットの空カン』(高見順賞)『だだずんじゃん』他、著書に『ことばの力』『日本語探検』『方言の息づかい』など。’70年、ラジオ脚本『ジャンボアフリカ』で芸術選奨文部大臣賞、’97(平成9)年、紫綬褒章、’98年、藤村記念歴程賞、2000年、神奈川文化賞を受賞
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