出版社内容情報
奈良・大和路の国宝・重要文化財から選んだ22の仏像を紹介し、住職で仏師でもある著者が多様な視点から解説。
内容説明
手が千本、顔が11、目が3つ―仏像はなぜこんな形をしているのか?素朴な疑問から仏の造形・仏の心までやさしく解き明かした仏像鑑賞の入門書。
目次
法隆寺(百済観音像;救世観音像;釈迦三尊像)
中宮寺(伝如意輪観音像)
東大寺(不空羂索観音像;執金剛神像;四天王像;仁王像)
興福寺(弥勒如来像;無著・世親像;阿修羅像)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラグエル
18
うちの息子(三歳)が大絶賛。あれがすきー。とか、これがこわーい。とか、どうなるのだ、君の将来は。ところで、鑑真の乾漆像について。あれは実際見ると黙ってしまうほど、息をのむほど、存在感のある生々しいものだったけど、著者はそれを模刻したことがあって、その洞察がすごい。曰く、右目はただれているが耳をそばだてている感じがする、左目はまつ毛が整っている。鑑真は、左目は、見えていたのではないか。と。事実はどうあれ、納得したい。2012/04/16
ちゃみ母
2
素晴らしい写真とお話だ。細部に見入ってしまう。鑑真の目についての考察が興味深い。どんな風に相手の話を聞いていたかと想像をふくらませて見ると、よりリアルな鑑真像が浮き彫りになる。すごい。唐招提寺の盧遮那仏、鑑真和上像、薬師寺の聖観音像、円成寺の大日如来像がとくに気になった。2023/09/28
雨巫女
2
大和でみられる仏像の解説がわかりやすい2009/06/13