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出版社内容情報
雲仙・普賢岳の噴火から10年??。5年余りの長きにわたる災害からの復興は生やさしいものではなかった。しかし、不運を嘆いてばかりはいられない。島原はいま、21世紀に向けて、新たな一歩を踏み出そうとしている。
雲仙・普賢岳の噴火から10年??。5年余りの長きにわたる災害からの復興は生やさしいものではなかったが、悲しみと困難を乗りこえた島原の体験は、災害大国・ニッポンの大きな財産となった。火山列島・日本にとって、島原の人々が人知を超えた自然災害からいかに立ち直ってきたかという問題は、決して他人事ではない。行政のあり方、地域コミュニケーションの重要性、さらにはマスコミのあり方まで、雲仙の歴史から学びとるべきことは多い。
目次
序章 1991年6月3日―大火砕流
第1章 1990年11月17日―普賢岳は生きていた
第2章 1991年6月30日―水無川大規模土石流
第3章 1991年8月14日―災害復興基金直訴
第4章 1992年6月3日―大火砕流から1年、遺族の記録
第5章 1996年6月3日―復興元年
第6章 1996年5月17日―がまだす計画
終章 2000年6月3日―精霊船
噴火災害を科学する