うつくしきもの 枕草子

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  • サイズ B5判/ページ数 107p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784093621410
  • NDC分類 914.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『枕草子』をカルチャースクールで学ぶように、もう一度学び直す、大人のための古典絵本。口ずさみたくなる原文、味わいどころがわかる、清川妙の解説、王朝世界を再現する、おのでらえいこの雅やかな絵。千年の時をこえて、名作がよみがえります。

清川 妙[キヨカワ タエ]
著・文・その他

おのでら えいこ[オノデラ エイコ]
イラスト

内容説明

「春はあけぼの」に始まるけれど「春はあけぼの」に終わらない。ページをめくるたびに、清少納言の見た情景がつぎつぎ広がる。作家清川妙と画家おのでらえいこによる、楽しくて美しい、枕草子。むかし教科書で習った名文19章段を、読み仮名付きで掲載。簡略なあらすじと部分訳で、原文のまま、すらすら読める。清川妙の紙上授業で、作者の心や背景が、深くじっくり味わえる。おのでらえいこの絵で、雅やかな宮廷生活がよみがえる。

目次

中宮様に焦がれて(宮にはじめてまゐりたるころ;清涼殿の丑寅の隅の ほか)
あの華やかな日々(頭の中将のすずろなるそら言を聞きて;上に候ふ御猫は ほか)
この世は美しいものばかり(五月ばかりなどに山里に歩く;九月ばかり、夜一夜降り明かしつる雨の ほか)
私の人生、あなたの人生(ありがたきもの;にくきもの ほか)

著者等紹介

清川妙[キヨカワタエ]
山口県生まれ。奈良女子高等師範学校(現・奈良女子大学)文科卒業。教職を経た後、41歳で文筆活動に入る。古典評論、エッセイ、手紙の書き方など、多方面にわたる執筆のほか、万葉集、枕草子、エッセイ、手紙などの講義や講演会を各地で行うなど、幅広く活躍している。若々しい行動力とみずみずしい感性は、よく知られるところで、英会話を駆使しての英国一人旅も十数回を超える

おのでらえいこ[オノデラエイコ]
東京都生まれ。女子美術大学洋画科卒業。江戸友禅の工房、デザイン会社を経て、イラストレーターとして独立する。雑誌・書籍・カレンダーなど、幅広いジャンルで活躍中。近年では、『子どもと囲む団らん食』『はじめて出会う育児の百科』(小学館)などの装幀挿画を手掛ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

42
[日本の古典を読む第四回:枕草子]お決まりの「春は、あけぼの。」で始まる随筆。こんなに真剣に「枕草紙」を読んだのは初めてです。全段が書かれているわけではありませんが、清少納言に対する偏見が変わった気がします。〈この世は美しいものばかり〉ではいかに童女さが残る女性だと感じられた。 2017/04/09

しゅてふぁん

7
原文に読み仮名や部分訳があって読みやすく、やわらかい色使いの絵がかわいくて、眺めているだけでも楽しめる。枕草子の原文はリズム感が良くて、読んでいて心地いい。まさに『うつくしきもの』な一冊。2016/01/02

Zing

6
枕草子の原文+現代語訳+解説+キレイな絵。ごく一部の段を抜粋。ほんのちょっとの段しか載ってないので、枕草子の雰囲気が伝わりきらないのが残念!2014/08/12

Mayu

5
箱根天山の読書室?にて。学生時代、古典の時間に暗唱させられ、音の美しさは感じていたのですが、内容的には少し大人になってから現代語訳にあたってみたりしたものの、いまいち魅力を理解できなかった枕草子。この方の解説が素晴らしくて、こういうことが書いてあったんだ〜と感動してしまいました。良いことも悪いことも、現代人の感覚でも、そうそう!って共感できるところが沢山あり、そういう感受性みたいなものを何より大切にしていた時代が大昔にあったことが、すごいなぁと思いました。おのでらさんのイラストも素敵でうっとり。2016/11/08

ともち

3
枕草子の中から著者が厳選した部分のみを、丁寧に解説している本。清少納言の感じた、思った世界を美しく表現しようとする姿勢が窺える。挿絵がまた素晴らしい。挿絵だけでも十分楽しめるクオリティだとおもう。読んだ後そのまま本棚に仕舞うのでなく、時折手に取って眺める、そんな雰囲気の作品。 2020/01/13

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