源氏物語図典

秋山 虔/小町谷 照彦【編】/須貝 稔【作図】

小学館（1997/07発売）

• サイズ A5判／ページ数 253p／高さ 22cm
• 商品コード 9784093620611
• NDC分類 913.36
• Cコード C0095

出版社内容情報

600点の図版と1000項目の詳細な解説による源氏物語有職故実事典

現代文学を読むのとは違って、古典文学を読んだり、学んだりするにあたっては 、ある程度の予備知識が必要となって来よう。高校の授業で学んだり、受験勉強で覚えた文語文法や古語の知識がそれである。しかしもう1つ必要なものに「有職故実」に関する知識がある。これは、朝廷や武家の生活上のしきたりや決まりをいうが、もっと広く、当時の人々の生活の様相全般にまで及んだほうがよいだろう。 本書は「源氏物語」に現われる有職関係の語句を網羅的に抽出した1000項目を、以下の13章に分類した。?平安京と宮殿 ?建築物 ?調度品 ?乗物 ?衣服 ?色と文様 ?音楽・舞楽 ?遊戯・娯楽 ? 信仰 ?行事 ?通過儀礼 ?貴族生活の諸相 ?動植物、である。280枚のカラー写真と320点のモノクロ図版を駆使して それぞれの項目を詳しく解説した。絵中心の図録や、文献による説明に片寄った専門書はいくつかあるが、一般読者を対象に、平易に興味深く読めて、さらに源氏物語の用例を踏まえて説明してあるので源氏理解にも役立つ本、このような本は他にない。古典愛読者からの「こんな本がほしかった」という声を待望している。

秋山 虔［アキヤマ ケン］
編集

小町谷 照彦［コマチヤ テルヒコ］
編集

須貝 稔［スガイ ミノル］
著・文・その他

内容説明

「源氏物語」に見る王朝貴族の生活。６００点のカラー・モノクロ図版と１０００項目におよぶ詳細な解説によって、貴族社会の全貌を解き明かす、待望の有職故実事典。

目次

京と宮殿
建築物
調度
乗物
衣服
色・文様
音楽・舞楽
遊戯・娯楽
信仰・宗教・俗信
年中行事・儀式
通過儀礼
貴族生活の諸相
植物・動物

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[双海（ふたみ）]

600点の図版と1000項目の詳細な解説による源氏物語有職故実事典。文語文法や古語の知識に加えて「有職故実」に関する知識が必要。勉強します。

2024/03/09

[天一]

だいぶ昔に買って、学生時代に重宝した本。読書向きではないけど、好きならじっくり読んでしまう。小説みたいな調子で読んだものでもないし、これからも手に取る予定ではあるけども、とりあえず読了にカウントしとこ(^_^)

2014/10/07

[ヒロミ]

すごくお役立ちな一冊。絵を描くときに手離せない。源氏物語好きな方はぜひ。

2012/07/06

[れじーな]

「図典」だけあって読み物としては不向きです。資料集や辞書のような使い方をするものだと思いましたが、図書館での借り物だったので意地で読み切りました。「源氏物語」とありますが、源氏だけではなくて平安時代全体についても応用が利きます。古文を読んでいて、もしくは平安時代物の小説を読んでいて、何だろうこれ、これはどうやって使っていたのだろう、と感じるようなものはほぼ網羅してあります。手許に欲しい一冊です。

2010/05/10

[ゆの字]

源氏物語に限らず、古典全般を読むためのお供に欠かせないし、平安時代をもとにした創作にも必須の一冊だと思う。資料としていつでも手元に置いておきたい。

2021/04/21