IKKI COMIX<br> period 〈2〉

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IKKI COMIX
period 〈2〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 207p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784091884923
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

父親からの暴力に耐え続けた幼い兄弟、ハルとヨキ。だが、父は入院を境に別人のようになり、ついには住む家も失って施設に入ることになった少年たちに、安住の地は見つかるのか…!?

▼第10~17話●主な登場人物/鏡嶋迴(はるか。通称ハル。弟想いの兄)、鏡嶋能(ヨキ。天真爛漫な弟)●あらすじ/父親に暴力を受け続けていた幼い兄弟、ハルとヨキ。だが、父親はハルにバットで殴られてからは別人のようになり入退院を繰り返す。さらに住んでいた家が叔父の借金返済のために売り払われたため、兄弟は施設へ入ることに。それから1年半が経ち、ハル5年生、ヨキ2年生の夏を迎えて…(第1話)。●本巻の特徴/住む場所を失い、水澄学園という施設に移ったハルとヨキ。ハルは学校の先生に疎まれ嫌がらせを受け、ヨキはいじめっ子・晃司と闘う日々が続く。そんなある日、その晃司が同じ施設に住むことになって…!?●その他の登場人物/鏡嶋華(かおり。ハルたちの叔母。自身の兄である、兄弟の父親の面倒を見ている)、桑田(ハルが通っている学校の先生。ハルの父親が大学教授と分かり態度が急変)、晃司(実家からの通い組で、水澄学園の子供をいじめている)、直(すなお。水澄学園に住む少年。晃司たちにいじめられている)、光国(水澄学園の3人の班長のひとり。ハルと親しい)、串田(水澄学園の3人の班長のひとり。光国とは険悪)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃりんこママ

25
いじめの実態を傍観するとこうなるか、と思う。「学校に行かない」選択をするのは正しいけど、子どもだけで判断して行動できるというのは漫画ならではの「夢」ね。主人公の弟、能(ヨキ)に父親と同じような人格障害が窺える…遺伝性の高機能発達障害に踏み込むつもりらしいけど、傍観目線なので(私は当事者家族)怒りすら感じる。2014/07/03

ぐうぐう

16
父から解放された兄弟。しかし、新しい場所でも、二人を待ち受けるのは暴力。父とは別の意味での抑圧された生活が、二人を徐々に変貌させる。弟ヨキは、タフになる度に、その思考と行動が父と重なっていく。暴力の連鎖の予感。そして、兄ハルは、世界を冷静に見つめる目を養っていく。「殺人犯だって 一日中24時間 殺人犯をやっているわけじゃないんだよ」。その悟りは、ハルに何をもたらせるのか。2014/12/23

ちぇしゃ

12
再読。幼少期から青年期に至るまでの間にすぐ傍にある、様々な「暴力」について描かれた作品。エキセントリックスほどではないけど、これまた傑作です。ハルとヨキの二人の幼い兄弟が自立できるようになるまでの間、見本市のようにいろんな形の暴力が押し寄せてきます。吉野朔実だからこそ描けたんじゃないかなと思うほど、日常の中にひっそりと、でも確かにある残酷さを晒しだしています(次巻の感想に続く)2017/06/12

takakura

6
N君は小学4年生のときに東京から私たちの小学校に引っ越してきた。N君は身体が大きくて喧嘩っぱやく、授業中にギャーギャー騒ぎ、女子のジャージを下ろすなどの悪行をはたらきまくっており、当時(特に女子から)めちゃくちゃ嫌われていました。今ならちょっとやんちゃな男の子と思えるけれどね。さて、小学校時代のお楽しみと言えば席替えです。もし好きな男の子の隣になれたら毎日がバラ色です。しかし私はN君が来てから、担任の先生の一存で4回連続(ほぼ1年)ずっとNくんの隣をあてがわれたのでした。2017/06/02

aoneko

5
直接的な暴力より、間接的、精神的暴力のほうが人間の暗い部分を描いているようで息を呑む。無知もまた暴力であると、描かれているところも、「暴力が、優しくぼくの頭をなでている」の一文をさらりと滑り込ませるところにも、唸らされた。2013/07/18

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