実母と義母

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実母と義母

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  • サイズ 46判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087880946
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

逃げたい夜もあった。妻であることから、母親であることから……。夫を亡くしたあと、癌で逝った実母と、高齢の夫と暮らす認知症急速進行中の義母。「ふたりの母」の生きざまを通してままならない家族関係を活写するエッセイ。
婚約者として挨拶した日に、義母から投げかけられた衝撃の言葉(「義母のことが怖かった」)、実母と対面したあとの義母の態度が一気に軟化した理由(「結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち」)、喫茶店を経営し働き通しだった実母の本音(「祖父の代から続くアルコールの歴史」)、出産時期と子どもの人数を義父母に問われ続ける戸惑い(「最大級のトラウマは出産と産後」)、義母の習い事教室の後継を強いられる苦痛(「兄の遺品は四十五年前に母が描いた油絵」)など全14章で構成。

義父や義母の介護をしながら時折居心地の悪い気持になることがある。実母に対して何もしてあげられなかったのに、あれだけ長年私を悩ませた義父母の介護をするなんて、これ以上の皮肉はあるだろうか。
(本書「結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち」より抜粋)

内容説明

癌で亡くなった実母。認知症進行中の義母。恋した、悩んだ、怒った、恨んだ、涙した。逃げたいときもあった。妻であることからも、母であることからも。気鋭の翻訳家が活写する、昭和を駆け抜けた「ふたりの母」の人生。

目次

義母のことが怖かった
結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち
父と正反対のタイプだった母の最後の恋人
祖父の代から続くアルコールの歴史
夫と義父母の最後の家族旅行
最大級のトラウマの出産と地獄の産後
働き続ける正月から解放された女たち
兄の遺品は四十五年前に母が描いた油絵
昭和時代の女と家事
教育と美白への強すぎる義母のこだわり
選択できなかったまったく別の人生
兄の遺骨と母の遺した日記帳
噂好きとクイーン・オブ・悪口
今は亡き母へ、今、目の前にいる母へ

著者等紹介

村井理子[ムライリコ]
翻訳家、エッセイスト。1970年静岡県生まれ。琵琶湖畔に、夫、双子の息子、ラブラドール・レトリーバーのハリーとともに暮らしながら、雑誌、ウェブ、新聞などに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

144
正直なところ、そろそろ勘弁して下さいって私の心の声が漏れる。捉え方の違いかもしれないが飯のタネにはなってるよね。と私の心に巣食う鬼が顔を出してちょっと焦る。親だって逃げたいときもあっただろう・・私自身も身をもって知ることは多々ある。村井さんのエッセイは時々しんどくもなる。綺麗に読まされるからかなぁ・・それは村井さんの実家家族との関係が終焉しているからかもしれない。今だから言える事と、今になって言う?事がせめぎ合ってるような気もした。2人の母を一冊の本で読まされて複雑な読後感。2023/11/03

じいじ

83
ところどころ辛かったが、何とか読み終えました。私の妻を悩ませた「嫁姑問題」と「両親の介護」のこと、まもなく訪れるかもしれない「介護」を受ける立場が、頭のの中で錯綜しました。もう2~30年も経つのでだいぶ薄れましたが、私の母(妻の義母)は、私の兄妹5人を育てたタフな人でしたが、父にも手に余る母でしたから、妻も大変苦労しました。一方、義母(妻の母)は私だけでなく、娘と息子たちにとってもサイコーのお婆ちゃんでした。今作、読み友さんのレビューでシビアな内容のようで躊躇いもありましたが、読んで良かったと思います。2023/12/14

ゆみねこ

73
実母も義母も何と厄介な存在だろうか…。村井さんの文章はとても読みやすいけど、辛辣な内容は実母と同居する私にグサグサとナイフを突きつけられるかのようだ。村井さんのお家の場合、どちらの母上も中々に面倒なお方のようだが、書いているご自身も中々のお方なのかも。私自身は介護をしてもらう立場になる前にぽっくりと逝きたいけど。。2023/12/03

よつば🍀

48
家族とは何て厄介な集合体なんだろうと思わずにはいられない。愛おしい存在でありながら、それを覆い尽くすほどの面倒。本作は、村井さんの実母と義母のエピソードが中心に描かれた家族エッセイ。実母の行動に、うーんと唸ってしまう場面があったけれど、結婚前からグイグイ圧力を掛けて来る義母の姿には辟易してしまう。もちろん、人間誰しも良い所と悪い所があって、一面で判断してはいけないと思うが、もし自分が村井さんの立場になったら、鬱まっしぐらになると思う。愛と憎しみは紙一重。家族であっても一筋縄では行かない事を実感させられる。2023/11/11

クリママ

44
実母、義母だけでなく、かなり強烈な実家、義実家の面々。その中で著者もなかなかのもの。あからさまに書かれているその人たちの姿に疲れる読書だった。自分の価値観の押し付け、あるいは、自由という名の放任。それは、両母の世間の狭さからくるものかもしれない。私とて、実母、義母がいて、実母、義母でもある。そして、学生時代、職場と振り返ってみても、同じような生活環境で育った同じ人種ばかりだった。義母は認知症が進み穏やかな関係となり、実母は癌で娘と不和の中に死んだ。後悔は私にもある。他人事と読んだが、共通点はあるのかも。2024/01/06

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