翼はいつまでも

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翼はいつまでも

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087752915
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あの夏、少年は旅立った。ビートルズのくれた勇気を胸に。帰ってきた青春小説の名手、渾身の書き下ろし。

著者等紹介

川上健一[カワカミケンイチ]
1949年8月7日青森県十和田市生まれ。県立十和田工業高校卒業。高校時代は、投手として活躍。上京後スポーツ小説を手がけ、1977年に『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』で第28回小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。青春小説やスポーツ小説を中心に独自の作風を確立して注目されるが、その後体調を崩し執筆活動から遠ざかる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

144
集英社さんの「ナツイチフェア」で気になった作品で、初読みの作家さんでした。中学生野球少年のひと夏の青春をあらゆる面から書き上げたステキな話でした。父との確執、同級生との友情、チームにおける連帯感、学校(教師)への反抗、異性への憧れなど、誰もが過ごし、経験する青春の1ページを涙あり、笑いありで一気に読ませてくれます。中盤からの第2章からは特に感動する場面が多くなり、勢いそのままに終章へと導かれます。これから夏休みを迎える中学生にぜひ読んでほしい素敵な‘課題図書’です。読後感の爽やかさは夏にピッタリでした。2014/07/13

けい

91
大人じゃない、でもかと言って子供でもない。微妙な年齢である中学生。そんな世代の強さとバカさを描き、その時に得た翼で永遠に羽ばたき続ける登場人物達を描く物語。「勇気」という言葉の意味を考えた。年齢を重ねる毎に、「勇気」という言葉を自分自身使わなくなった。替わりの言葉は「決断」だろうか?あんなに嫌っていた「大人」今はそんな大人になってしまったのだろうか?そんな青臭い想いを思い起こさせる、爽やかで素敵なお話。久々に中学時代の同級生がやってる、飲食店に昼飯食べに行きました。2015/06/27

ころりんぱ

53
ビートルズが流行った頃の中学生のお話。教師が生徒をバシバシ殴ったり、抑えつけたりして、今じゃ考えられないような描写に最初馴染めず戸惑っていましたが、なかなか面白いストーリーで、正直結構泣きました。中学生男子の性の目覚めと、セックスしたさに日本一処女が失われるという噂の十和田湖に出かけてしまうアホさ。野球部の軋轢や友情、有川さんもびっくりの初恋のキュンキュンも。ちょっとずつ男らしくなっていく主人公が危なっかしく愛しく…なんだこれ母親目線で読んじゃってたのかな?(笑)ちょっと掘り出し物の本になりました。2014/06/16

takaC

37
All My Loving で終わる本編第二章と、Please Please Me で終わる終章、実に秀逸。期せずして良作に巡り会えた。2011/08/24

ぱぷお

18
とてもすばらしい初恋のお話です。 通勤電車の中で読んでいましたが、最後の方は涙があふれ出し、とても人前では読めず、自宅で号泣しながら読み終わりました。ハッピーエンドですが、少し切ないストーリーです。神山君と斉藤さんをくっつけてあげたかった・・・2014/12/20

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