内容説明
仕立屋の嘘はふくらみ、妻は怒り、大使館は揺れる。パナマ運河返還をめぐる策略!冷戦後のエスピオナージを描いたル・カレの新境地。スパイ小説のニュー・ウエーブ。映画化決定。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yooou
8
☆☆☆☆★ どんな話になっていくのかと逸る気持ちを抑えつつ読み進めましたが予想の遥か上をいく展開にびっくり仰天、この着地に唖然・呆然。ル・カレ自信が墓にもっていくなら「パーフェクト・スパイ」か本書なのだそうであります。なるほどねー2023/03/26
キミ兄
7
うーむ。順調に読み進めていたのに、最後の50ページで付いていけなくなった。特に最後の花火のシーンはどこまで幻想なのか。何が破滅的だったのか。落ち着いたらまた読み直そう。☆☆☆☆。2021/09/28
冬薔薇
4
パナマで仕立屋を営むハリー・ペンデル、仕事も順調で妻子にも恵まれそれなりに幸せな人生を送っていたところ、イギリス人のオスナードという客が来たことで人生が急展開していく。ペンデルの友人、家族も知らない過去、パナマ運河の歴史、次々明かされる緊張の連続。ペンデルの人物像が圧巻。今までのスパイものとは違う、とにかく長い、何度途中でやめようと思ったか。でも読み通しての充実感は、ほかの単純な小説が手に取れなくなったなったほど。2017/12/18
JJJ0302
3
最近、ジョン・ル・カレデビューしましたが、やはり読みにくい。ただテーマに食指が伸びてなんとか読了。著作を全部手に入れてしまったので、なんとか読むしかない。2022/11/19
Coders
3
最近の映像化を意識した展開の速い本に慣れたあと、過剰なまでの比喩表現は正直、疲労した。まさに「古典と格闘した」と言える。2016/04/30