百合中毒

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百合中毒

  • 井上 荒野【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717501
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

二十五年前に家族を捨てて出ていった父親が突然戻ってきた。妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ。
二十歳下のイタリア人女性と恋仲になり一緒に暮らしていたが、彼女が一人で帰国してしまったというのだ。
しかし娘たちはとっくに大人になり、妻にはすでに恋人がいた。

次女の遥は叫ぶ。「許さないから。絶対に。出てってよ。早く出てって!」

長女の真希は苛立つ。「大恋愛して出ていったのなら、二度と戻ってこないのが筋ではないのか」

妻の恋人・蓬田は夜ごと彼女からの電話を待つ。「俺はまるで女子高生みたいだな」

そして妻の歌子は思い出す。夫との出会いの場所に咲き乱れていた花のことを。

家族とは。夫婦とは。七人の男女の目線から愛を問い直す意欲作。


【著者略歴】
井上荒野(いのうえ・あれの)
1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。
89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。
2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞を受賞。
08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。
11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞。
16年『赤へ』で第29回柴田錬三郎賞を受賞。
18年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞を受賞。

内容説明

二十五年ぶりに父親が戻ってきた。イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てて出ていった男が。娘たちは大人になり、妻にはすでに恋人がいるというのに。家族とは。夫婦とは。愛を問い直す長編小説。

著者等紹介

井上荒野[イノウエアレノ]
1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞。2004年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞を受賞。08年『切羽へ』で第一三九回直木賞を受賞。11年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞を受賞。16年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。18年『その話は今日はやめておきましょう』で第三五回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

281
井上荒野は、新作中心に読んでいる作家です。 タイトルからLGBTQ的な話かと思いきや、普遍的な夫婦、家族の物語でした。イタリア人の女性は、そんなに魅力的なのでしょうか?若かりし頃、ローマでイタリア人の若い女性に声をかけられたことがあります(笑) https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771750-12021/07/15

いつでも母さん

196
『家族とは。夫婦とは。愛を問い直す長編小説。』と帯ー妻子を棄てイタリア女と恋仲になった夫(父)が、八ヶ岳の麓の【ななかまど園芸】に25年ぶりに帰って来た。それは家族各々の心を覗くことでもあった。それぞれに形はさておきパートナーがいるのだが…もうね、有り得ないのは妻(母)の行動。勿論、夫には呆れて言語道断(キッパリ)だが、男女の事は一概には言えないし、枠も無いのだと突き付けているのか?この登場人物、皆ちょっとおかしい!これは『愛』というより『情』だと思うが、それにしてもこの放り投げられ感は凄いね、井上荒野。2021/05/19

モルク

132
25年前家族を捨てイタリア人の愛人のもとに出ていった父が突然戻ってきた。当然子供たち(姉妹)は大人になり家庭を持ったり一人立ちしているし、母も恋人がいる。娘たち、父母、長女の夫、母の恋人、イタリア人の女など章ごとに7人それぞれを描く。帰ってきた父をもて余すものの強く拒絶できず何となく受け入れている家族。何故に母は夫を拒絶できないのか、そしてそれをただ見守るしかない母の恋人。長女夫婦もぎくしゃくし、次女は不倫中。誰も見たくないものから目を逸らす。イライラするけど、こういう話は嫌いではない。2021/12/06

なゆ

103
25年前に家族を捨てた父親が、彼女に捨てられフラリと家に戻って来る。許されるワケないよね、と思っていたのに居着いてしまう父親。同じ日、家族で営む園芸店に百合中毒のクレームも持ち込まれ、モヤモヤの相乗効果。母親には夫婦同然の恋人もいるのに、追い出さないのは何故?娘2人もそれぞれすったもんだ始まるし。池内が一番サイテーサイアク。蓬田さん、忍耐強いわ。いるのにいない、いないのにいる、それをさらにボワボワ曖昧にしたような。愛はなくても情が残るとこうなるのかな。曖昧な夫婦の妙を書かせたらピカイチだ、荒野さんは。2021/06/29

よつば🍀

100
人生色々、家族も色々とは思うものの、この小説で描かれる家族も例外ではない。イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てて出ていった夫が25年ぶりに園芸店を営む自宅に戻る所から物語は始まる。調子の良過ぎる夫に呆れ、反応が薄い妻に薄気味悪さを感じる。そんな中、猫には猛毒な百合の花の中毒性が語られ、サスペンスフルな展開になるかと思いきや、妻と従業員との恋愛、同居する長女夫婦の謎めいた関係、次女と上司の不倫と、其々が抱える問題と心の揺らぎが不穏なタッチで描かれる。曖昧模糊な家族の形態にリアルな人間臭さを感じた作品。2021/05/08

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