マザリング―現代の母なる場所

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マザリング―現代の母なる場所

  • 中村 佑子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087717341
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「母」を、解きほぐす。

社会的/政治的役割から「母」を解放し、手あかにまみれたその概念を捉えなおすために。
産後うつに陥った人、流産を経験した人、産まないと決めた人、養子を迎えた人など、社会で埋もれる「声なき声」に耳を傾けた、魂ほとばしる〈ルポルタージュ・エッセイ〉。


【刊行以来、各紙誌で絶賛の声、続々!】

こんなに密度の濃い、あるいは濃度の高い書きものを読んだことが、近ごろあっただろうか。その密度あるいは濃度が、読んだ後ずっと残って離れない。
――斎藤真理子氏(「すばる」2021年3月号書評)

語りきれないものを語りながら近づき、語りきれない可能性を知るからこそ伝えられることがある。手探りでどうにか進んで行こうとするこの試みを、この先も読んでいきたい。
――柴崎友香氏(「読売新聞」2021年3月21日書評)

「妊娠、出産、育児の場における女性の身体論の記録」を通じて、生命の誕生を資本主義社会の都合に合わせて効率的に処理しようとする姿勢の根本的な過ちを思い知らされる。 
――田中俊之氏(「日本経済新聞」2021年2月20日書評)


【目次】
まえがき
第一章 言葉を失った私と、あなたへの私信
第二章 女たちの館の孤独
第三章 少女たちの変身
第四章 無縁としての女性たち
第五章 失われた子どもたち
第六章 母の彼岸性
第七章 脱コルセット
第八章 養子――たくさんの手のなかで
第九章 父から見たマザリング
第十章 虚無としての母
第十一章 私たちの母へ
あとがき

【著者略歴】
中村佑子(なかむら・ゆうこ)
1977年東京都生まれ。映像作家。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。哲学書房にて編集者を経たのち、2005年よりテレビマンユニオンに参加。映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』(2012年)、『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』(2015年)がある。主なテレビ演出作に、「幻の東京計画 ~首都にありえた3つの夢~」(NHK BSプレミアム、2014年)、「地球タクシー レイキャビク編」(NHK BS1、2018年)など。本書が初の著書となる。

内容説明

「マザリング」、性別を超え、ケアが必要な者に手を差しのべること―。揺らぐ命に寄り添う母の、孤独と疎外感。この社会で不可視化される、「弱き身体」の居場所とは?記録されてこなかった妊娠出産期の経験をすくいあげ、「母」の定義を解体し、いまを生きる人々の声から、ケアをめぐる普遍的思考を紡ぐ。イケムラレイコ、イ・ラン、寺尾紗穂、ドミニク・チェンらへの取材も収録。

目次

第1章 言葉を失った私と、あなたへの私信
第2章 女たちの館の孤独
第3章 少女たちの変身
第4章 無縁としての女性たち
第5章 失われた子どもたち
第6章 母の彼岸性
第7章 脱コルセット
第8章 養子―たくさんの手のなかで
第9章 父から見たマザリング
第10章 虚無としての母
第11章 私たちの母へ

著者等紹介

中村佑子[ナカムラユウコ]
1977年東京都生まれ。映像作家。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。哲学書房での編集者を経て、2005年よりテレビマンユニオンに参加。『マザリング―現代の母なる場所』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

43
【収穫本。再読を切に誓う】最終章に、心が震えた……。妊娠出産をきっかけに、「母」とは何なのか、母になる体験とはどういうことなのか、それを言葉にしたいという切実な想いに駆られ、同時代を生きる人々の声を取材し、著者の「実母」に捧げられた「母」をめぐる論考。<「マザリング」とは、自分や他者の痛みに鋭敏になり、いつ終わるとも知れない計画できない時間を待ちながら過ごすという、文明が退化させてしまった他者に寄り添う感覚を取り戻すプロセスであったと感じている。それは、私たちの文明を問い直す力でもあると言えるだろう>。⇒2023/01/07

松本直哉

31
今まで母の場所はなかった。男たちは母を神聖化するか奴隷化するかのどちらかで、フェミニストは母たることをむしろ拒否してきた。居場所も言葉も失っている母の復権は、しかしむろん陳腐な母性神話によってではなく、広い意味の母性、濡れたものや汚れたものをやさしくぬぐい抱きとめる、生物学上の母を超えた〈ケアする〉存在、他者に対して常に開かれた存在によってである。そのことは、養子を育てる人や介護スタッフの男性や育児中の父親との対話からも明らかだ。脆弱なものを排除してきた男たちの近代へのラディカルな挑戦の可能性を秘めた母性2022/02/12

フム

28
感想を言葉にするのが難しい。出産直後の女性は、他者である我が子と自分との壁が溶解し、まるで繭の中にこもっているような特殊な時期を経験する。連載が始まった時のタイトルは「私たちはここにいる」母に限らず、社会から不可視化されて言葉にならなさを抱えた人達への思いが、インタビューを通して丁寧に掬い上げられ言語化されている。内側に隠すように、でもたしかに存在していた柔らかいところに触れていく言葉に、読んでいてかなり疲れを感じてしまった。読むのに時間がかかった。ジュディス・バトラーに関する言及が印象に残る。2021/05/01

かおりんご

23
フェミニズム本になるのかな?哲学的でもあり、産んでいない私には共感しづらい点が多々ありました。産んでいたら、分かるのかもしれないけれど。2021/02/21

ほし

20
素晴らしい一冊でした。著者の中村佑子さんは、妊娠出産を通して、自らの経験を語るような言葉が見当たらないような状態に陥ります。言語では捉えられない、生と死の境に身を置く中で自らが変容していく体験。それを起点に、中村さんは様々な立場の方々… 母である人、養子を迎えた人、母にならないと決めた人、父である人…との取材を通じながら、社会によってこれまで与えられていたような母親像とは違う、母なるものを再発見していきます。筆者の、自らの詩情や他者の気持ちを丁寧に掬い上げるような文章も素敵でした。2021/03/21

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