内容説明
古代中国から連綿と今に伝えられた、地相によって吉凶を占う風水学。それが最新のランドスケープ学としてあらためて見直されている。自ら風水先生を名乗る著者が、長年の研究の成果をここに公開。風水とは何か。風水の最前線香港のルポ。さらに沖縄、奈良、京都と風水探査は日本全国に及ぶ。「週刊プレイボーイ」好評連載待望の文庫化。
目次
第1部 現代風水の現場―香港、東京、ソウル(香港風水戦争;東京の風水チェック;現代に残された風水事件)
第2部 ニッポン風水漫遊記(風水を紹介する;日本の風水)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
56
本のタイトルのままの作品。以前、某Dr.コパ先生の風水が流行したことがあったけど、その元は、この本にあるのかもしれない。当時、まだ風水という言葉が、あまり世間に知られていなかった頃、先鞭をつけたのは、さすが物知り博士・荒俣 宏氏である。風水の見立て方や、それに基づいて主に東京・京都などをの土地を分析している。ただ、出版年が古いだけに、これ以後に建設されて建築物が考慮されていないのは仕方がないのだろう。例えばスカイ・ツリー等々、現在の東京を改めて風水して欲しいと思うのは、自分だけだろうか?2015/02/04
たかぴ
16
昔はお墓の位置を決めるための占だったそうだ。現在も流行っているのは逆輸入された占である。都市全体を占う風水と個々の建物を占う風水がある。いつからか風水を取り入れない都市計画を立てているようだが、これからの土地に余裕が出てくる地方都市などは風水を取り入れて都市計画を立てれば栄えることが出来るのではないか。力を持った風水師が要ればの話だが。次に家を建てることがあれば是非とも取り入れたい。ありがとうございました。2022/02/01
ミエミル
13
★3.0 近頃、興味が湧いて。ウソかマコトか。わからないけど面白い。2017/08/11
記憶喪失した男
8
風水で印象的なことばがあった。1993年に刊行されたこの本には、玄武の色が黒だという奇術はない。玄武が黒だというのは、ぼくらが2000年前後に日本のインターネットで主張して書きかえられた儒教概念である。2018/11/20
nemunomori
8
風水の基本を分かり易く解説してあります。実際に大企業の本社ビルや、日本各地の古都の風水を調べて読み解いていくのですが、歴史の蘊蓄も盛り沢山でとても面白かったです。博覧強記の荒俣先生について歩いて、情熱的に風水を語る先生のお話を堪能した気分です。2016/01/08