集英社文庫<br> みかづき

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集英社文庫
みかづき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 624p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087458060
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



森 絵都[モリエト]
著・文・その他

内容説明

昭和36年。放課後の用務員室で子供たちに勉強を教えていた大島吾郎は、ある少女の母・千明に見込まれ、学習塾を開くことに。この決断が、何代にもわたる大島家の波瀾万丈の人生の幕開けとなる。二人は結婚し、娘も誕生。戦後のベビーブームや高度経済成長の時流に乗り、急速に塾は成長していくが…。第14回本屋大賞で2位となり、中央公論文芸賞を受賞した心揺さぶる大河小説、ついに文庫化。

著者等紹介

森絵都[モリエト]
1968年東京都生まれ。シナリオライターを経て、91年『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞し、作家デビュー。『宇宙のみなしご』『アーモンド入りチョコレートのワルツ』『つきのふね』『カラフル』『DIVE!!』『ショート・トリップ』『永遠の出口』など、その著書の多くがさまざまな賞を受賞している。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞。17年『みかづき』で第12回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

684
エンディングは実に巧い。この3世代にわたる、600ページを超える長編の掉尾を飾るにふさわしい。しかも、ここまでこの小説に付き合ってきた身にとっては、おもわず暖かい涙を落としそうになる。ただ、ちょっと気になるのは、読んでいる途中も、そし読み終える時のこの感覚が、なんだか重松清のそれに似ていること。今回の作品では学習塾を舞台に据えながら、日本の戦後教育という長いスパンから、そして現在の教育界が抱えている問題を真っ向から取り上げている。そんな硬派な題材でありながらも物語として成功しているのは、ひとえに吾郎を⇒2019/11/10

ろくせい@やまもとかねよし

391
昭和30年代から現代を綴る壮大な物語。四世代にわたる家族らが主人公。二つの読みどころ。一つは塾経営を舞台に描写する日本の教育。物語は団塊の世代が小中学生の時代から、団塊ジュニア、その後減少してきた子供たちへの教育目標や機会平等の変遷を記し、「どんな時代も当世の教育事情を一様に悲観している」とまとめる。もう一つはどの時代も活躍する女性たち。戦中、戦後、高度成長、長いデフレ。異なる背景でも大きな志と強い信念をもち見事に後世を繋ぐ。「人生は生きる価値」があり「欠けている自覚があればより満ちようと研鑽を積む」と。2021/12/23

三代目 びあだいまおう

366
期待以上に良かった。戦後から今、そして未来に繋がる教育会の難しい問題を塾経営の視点から紡ぎ提起しながらも小説仕立てで共感しやすい。GHQから民主主義、団塊世代からゆとりへと、都度都度の教育方針に振り回され未来を翻弄されているのは子供たち。『今は万事小器用な人間がウケる時代かもしれんが、要領のいいタイプは~~(本文)』のくだりは大いに共感です!私利私欲が壁ですが、学校と塾が子供の人間形成の土台造りを目的にタッグを組む、日本の一つの道筋ですね。きっとこれでも頁が足らなかったでしょう。締め方が秀逸でした‼️🙇2020/02/24

エドワード

331
私は「個性を伸ばす学校」という表現は矛盾していると考えている。しかし教育に正解はない。多くの人は、自らが受けた教育と、子供たちが受ける教育しか知りようがない。また、その教育が、その人の人生をどのように導いたのか、あるいは、導かなかったのか、正しく検証することは難しい。だから、人はみな教育評論家になれる。日陰の存在だった学習塾を経営する一家の、戦後半世紀の壮大な物語。受験戦争、官民戦争、業界戦争が吹き荒れる、朝ドラじゃない、まさに大河ドラマだ。そう、教育に完成はない。だから、この本のタイトルは<みかづき>。2018/11/27

こーた

301
人の子を育てるのは上手くても、自らの家庭ではうまくできない。文庫本600頁超の厚みに怯んでいたが、読めばたちまち惹きこまれて、三代五十年に亘る長大な物語も一気読みだった。飽きさせない展開と文体の軽み。その緩急がいい。塾は教育の月だ。満ちては欠けやがては沈み、またふたたび輝きはじめる。ときにその裏側まで描く構成の巧みさはあまりに見事だ。アウトローの凄みと、表裏のコントラストと。この国の諸問題は、詰まるところすべて教育の問題に行き着くのではないか。この重厚な大河ドラマを読んで、そんなことをおもったりした。2020/12/30

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