集英社新書
鬼と鹿と宮沢賢治

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087200386
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0295

内容説明

賢治が生まれ育った岩手県は、民俗芸能の宝庫だ。鬼剣舞や鹿踊り、チャグチャグ馬コなどの民俗芸能・祭礼行事が今もさかんにおこなわれ、多くの伝説や昔話が語り伝えられている。それらは、賢治が描いた童話や詩のなかに、いろいろな形で影響をあたえている。本書は、鹿踏りや隠し念仏、さらに『遠野物語』の佐々木喜善との交流など、民俗学の視点から宮沢賢治の世界を読み解いてみせる。イーハトーブ(岩手)に生きた天才詩人の、原風景となった風土からの斬新な報告である。

目次

第1章 イーハトーブ・ふぉくろあ事始め
第2章 蝦夷の末裔、賢治が鬼神を招く
第3章 法華経と庶民信仰とのはざまで
第4章 賢治と隠し念仏
第5章 賢治と啄木とチャグチャグ馬コ
第6章 佐々木喜善と賢治