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内容説明
「武装司書に正義を取り戻す」―裏切りの容疑をかけられながら堂々と宣言した武装司書・ヴォルケンはその裁判の当日、ひとりの女とともに姿を消す。館長代行ハミュッツは自ら追撃に出るが、その向かう未来に待っていたのは最強の武装司書の彼女を追いつめる難敵だった。そして暗躍する神溺教団たち―幾多の想いと偶然が『本』によって交わり、運命は予想できない方向へ動きはじめる!新人賞大賞受賞シリーズ第5作。
著者等紹介
山形石雄[ヤマガタイシオ]
1982年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
30
戦う司書の5冊目。裏切りの容疑をかけられ、裁判当日に一人の女性と共に姿を消した武装司書ヴォルケンと肉であった女オリビアの物語。今回も悲しすぎる結末でした。自分の信念を貫く為に全てを賭してハミュッツに対しての反乱を起こしたヴォルケン。そんな彼が迎える最期は惨すぎて読んでいてツラかったです。ミレポックに裏切られ、自分の信念を崩壊させる事実を知らされた直後に殺されるとか本当に報われないわ。ハミュッツが冷酷すぎて悪にしか見えない状況ですが、ハミュッツをも超えたオリビアの奇跡がどんな影響を与えるのか。次巻も楽しみ。2015/04/05
チェシャ猫
16
アニメでも衝撃を受けた回。自分の正義を貫こうとした若き武装司書。肉を反乱させた女。二人が出会い、悲劇と反乱が起きる。今回もいいお話でした。終盤まで感情移入できなかった女だったが、最後は泣けた。自分の気持ちも忘れていただけだったのね。そして ミレポックが片思いをしていた武装司書も悲しすぎる。自分の命をかけた原因が相手にとっては小さすぎる出来事なんて・・・。2014/04/26
ぺぱごじら
12
シリーズ中間点。武装司書として信じる『正義』を行使しようとする正々堂々たる反乱に、真っ向から『正義などあるか!』と嘲笑を浴びせて迎え撃つ図書館長代行ハミュッツ。そこに蜘蛛の糸のように絡んだ『菫色の遺志』。正邪定かならざる戦いの意味と成り行きが気になるが、結局物語は『単なる図書館興亡史』のような感じになりつつある(笑)。個々はとても魅力的なのだが。2015-2102015/12/24
naminnie
9
ふ、、不覚にも泣いてしまいましたよ!?この世界観は本当に凄い!!一体どんな風に話がまとまるのか、ホント分からないー。凄いよぅーー。次が気になりまくりますが、ちょっとまた間を空けます。。2010/09/08
ななさと
8
「好きな相手に、好きと言える自分を取り戻すための戦い」…ラスト泣きました。1からずっと読んできてるけど、この話が一番好きかもしれない。アルメといい、オリビアといいこの作品は素敵なキャラが多過ぎる。2010/06/29