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内容説明
東京、お台場、人の気配のない超高層ビル。香港から来た呉は稀覯本『黒の童話集』の取引を行っていた。相手の男は金髪のイギリス人。しかしその横には、鑑定人だという眼鏡をかけた東洋人の若い女が…。ボディチェックのため、女のコートの前を開けさせた呉は、言葉を失う…。コートの裏地にはやたらと内ポケットがあって、そこには、文庫本やら雑誌やらスポーツ新聞やらが突っ込まれていたのだった!史上初(?)の文系女スパイアクション発進。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
72
とりあえず第1巻は上質なキャラ顔見せ編といった感じ。ヒロインが読書狂なので共感するし、身につまされるやら。軽快に読めて細かい含蓄があって楽しい。次巻へ。2016/08/23
まりも
33
12巻発売に向けての再読。コートの内側の内ポケットに新聞や本といった紙を仕込み、誰よりも本を愛する読書狂の教師の戦いを描いた物語。はー、懐かしいなぁ。内容としてはよくある異能バトルですが、それをベタで終わらせない作者さんの工夫を感じれて非常に良かった。登場人物も個性豊かというか、ハイレベルな変態さんたちばっかりなので色々と楽しかったです。本好きとして共感できる部分もあったりするので、古臭い作品と敬遠せず読んでもらいたい。そんなシリーズです。2016/08/07
たか厨
13
初版が2000年か。中断期間が長かったシリーズだし、生殺しは嫌なので、完結するまでは読まないと誓っていたのですが、来年、最終巻が出るらしいと聞きつけ、手に取りました。ガール・ミーツ・ガール(25歳だけど)の物語。アニメ『R.O.D TV』のコメンタリーで、倉田氏が「ねねねにとって、読子は恋人(だから何物にも優先する)」と発言していたのが印象的でしたが、改めて二人の出会いの物語を読むと、ねねねにとって、読子は魂レベルでの理解者であり、そのうえ命の恩人ともなれば、そりゃ惚れるわなと納得でした。続きが楽しみ。2016/10/17
緋莢
11
都立垣根坂高校に非常勤講師としてやって来た読子・リードマン。太い黒縁メガネ、化粧気のなお顔、白のだぼっとしたロングコートという冴えない雰囲気の彼女は、朝礼の自己紹介で自分の好きな本の話を30分近くして、生徒たちの度肝を抜く。垣根坂高校に通うベストセラー作家、菫川ねねねの元に「ファンです!」と突撃した。そこで読子は、ねねねに最近、気味の悪い手紙が届いていると知らされ・・・ 2017/12/11
山犬
11
「READ OR DIE」 いい言葉です。!これまで「ビブリア」だったり「犬ハサ」だったりと本好きのキャラが出てくる作品読んでましたけど彼女もすごい。ビル一件が自分の本棚状態。本が好きだから紙を自由自在に操る能力まで備わっているとは。2014/09/30