内容説明
銀河に広がる開拓惑星。中でもとびきりの欠陥惑星であるナットの街に、転校生がやってきた。アサヒというその少女のおかげで、ナットたちの生活に波紋が!?(僕らに降る雨) 八歳のアサヒは、特殊な自治惑星の街バゲットで母親のセイと暮らしていた。そこにヒムロという男が現れ、彼女の子供時代は終わりを告げることに…。(ウォーターソング) 新鋭が贈る愛いっぱいのSFファンタジー。
著者等紹介
竹岡葉月[タケオカハズキ]
1979年8月10日生まれ。獅子座、A型。大正大学文学部在学中。『僕に降る雨』で1999年度ノベル大賞佳作受賞。料理、手芸、図画工作を愛し、ノッポさんを心の師とするが、おもしろいほどに不器用。好きな食べ物は草もちとごはん。主に都内の本屋と雑貨屋に出没する。世界中の犬が幸せであればいいと願う犬マニアなり
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けろり
36
久しぶりに読みましたが、中々本当に良い作品でした。繰り返して読みたくなる、そんな作品でした。登場人物一人一人にその年代独特のリアルな心があり、しんみりと作品に惹き込まれて行きました。 僕らに降る雨→ウォーターソング→僕らに降る雨と読み返してみると、アサヒの“ 強さ”がとても興味深いものになるかもしれません。ありきたりですが、オズ・ヒムロパパ大好きです(笑)ナットが彼に勝てる日は果たして来るのでしょうか…2020/08/26
陸抗
8
【再読】子供だって、何かと戦い続けてる。大人の都合で勝手に全てを決めるな。そんな事をほのめかすような、素敵な作品だった。女の子が強いのも、デビュー作からなんですね。2017/11/10
紅
3
竹岡葉月さんのデビュー作「僕らに降る雨」とその前日譚である表題作収録の短編集。酸性雨の降る星で、スペーススーツにヘルメットで通学する子どもたち。ジャンクだらけの島で生きた異邦人の少女とそのお母さん。これがコバルト文庫で賞を取り、出版された時代があったのだ、という事実にびっくりしてしまう。染み渡るような痛みが広がる、とても良いジュブナイルSFだ。2022/05/12
凍矢
1
とても綺麗で、でも残酷な世界観かと。自分的には、竹岡姉妹の作品と言うこともあり、超絶好きな話です。宇宙をテーマにしているところも、上手いと思います。残酷さも、良い書き方でした。2013/08/28
織花
1
10年以上ぶりの再読。大人に抗う子供の必死さ、賢しさがとても愛しい作品だったことを覚えています。ウォーターソングは痛みを抱えるまで、その痛みを抱え続ける覚悟、という悲しさの中に、タイトルにある「水」の透明さ、しなやかさを感じます。デビュー作ならではの荒削りさはあるものの、まっすぐで透明で、とても好きな一冊。ところで、Amazonさんのイラストレーターさんが間違ってて気になりました…2012/05/23