内容説明
年が明けて三学期が始まったリリアン女学園では三年生の欠席が目立ち、祐巳たち下級生は大好きな先輩の卒業が近づいていることを実感していた。そんな中、来年度の生徒会役員選挙が行われることになる。祐巳はつぼみの三人がそれぞれの薔薇を引き継ぐのだと思っていたが、二年生で「ロサ・カニーナ」と呼ばれる生徒も立候補することを知って…!?大騒ぎのお正月を描いた番外編も同時収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
44
シリーズ四作目。次代の薔薇さま(生徒会長)を決める生徒会選挙。祥子・令・志摩子のつぼみたちに加えて、もう一人の立候補者、ロサ・カニーナ。物語世界がこなれてきてぐいぐい読めちゃう。お互い“待ち”な紅薔薇姉妹の片思い心配だったり、白薔薇さまの人気上昇がとまらないだったり、今作も面白い。そして番外編「長き夜の」がお姉さまミーハー勢にはたまらない…。憧れのお姉さまのお宅にお泊りとか胸熱すぎる…笑 今はすっかり全国的にメジャーとなったと思われる恵方巻、このころは一部地域限定の風習だったんだな(あとがき)2020/04/12
みっこ
30
ロサ•カニーナ登場。調べてみるととても可愛い花。大変なときの姉妹の関わり合いが、3者3様で面白い。後半の話も楽しい!憧れのお姉様の自宅にお泊まりだなんて、ドキドキですね。2020/05/17
扉のこちら側
20
2003年頃に初読。ロサ・カニーナの動機は思ったよりあっさり。「なかきよ」は我が家もやるのだけれど、一般的ではないのか。2010/01/24
みーる(●´ω`●)
16
いばらの森と同じく二本立てだった今巻。ロサ・カニーナでは祥子さまと祐巳が同じことで悩んでいて、そして紅薔薇さまがまた御凄い方で!!姉妹関係で、「包み込んで守るのが姉であり、支えとなるのが妹」、とこれまた名言が出たり!それに肖り(?)祥子さまが祐巳に言ったセリフも良かったです!それに志摩子と白薔薇さまの信頼関係が見えました。「長き夜の」はコメディ要素が多めでしたね。楽しく読めました!なかきよ・・なんかいいなぁ♪2012/10/24
ぬー
13
★4.02017/08/20