コバルト文庫<br> 銀の海 金の大地〈2〉

コバルト文庫
銀の海 金の大地〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 242p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784086116640
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

真秀は息長の邑で母と兄の三人で暮らしているが、息長族ではないため強いヨソ者意識を持ち、母の故郷・佐保に憧れている。母の病に効く薬を貰うための丹波への旅から帰った真秀に、息長の若首長・真若王は微妙な関心を寄せ、鮒彦も何かと親切にしてくれる。その真秀は初月立を迎え、月の忌屋にもう十日も籠っている。ようやく忌明けが告げられたが、真若王の命を受けた使いが待っていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kagetrasama-aoi(葵・橘)

25
「銀の海 金の大地」第二巻。“滅びの子”と言う言葉が何とも禍禍しいく、そして胸が締めつけられるような語感です。真澄と真秀の母の御影、その双子の妹の大闇見戸売。大闇見戸売(おおくらみとめ)の生んだ佐保彦と佐保姫。異母兄弟姉妹でありながら、母は双子、古事記の世界観が氷室冴子さんの筆で描き出されています。佐保彦の為人が、母に見棄てられたことが原点なのが痛々しいです。真秀、真澄、佐保彦、そして佐保姫の行末は?次巻読みます!2020/09/21

キラ@道北民

24
シリーズ第2弾。次々真実が明るみに出て、目が離せない。たった1日の出来事で一巻が終わってしまった。ティーンの頃は何も思わず読んでいたけど、これってR指定じゃなくていいの?って言うくらいえぐいところがある。そういう所もハラハラする。2020/02/23

フキノトウ

23
真澄の事で、我を忘れる位の怒りに呑まれる真秀は危ういな。佐保の一族のことも明らかになってきて面白い。真秀の父親には驚きました。2018/09/25

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

21
**古史古伝・2巻**丹波への旅から戻った真秀(まほ)に、集落の若首長・真若王は微妙な関心を寄せ、鮒彦も何かと親切にしてくれる様になった。そんな彼女に様々な環境の変化が訪れる中、なんと真若王の命を受けた使いが待っていたのだった・・・――いやぁ~、一気に面白くなってまいりました!古代日本に限らず、法概念がない太古においては、力ある者が法であった。それが野蛮とか傲慢と言う訳ではなく、法を作る、という考えそのものがない。 ⇒続き2013/08/12

しん

9
再読。真秀、いみあけ初日から大変やなぁ〜。1日の出来事だけで丸々一冊。しかし、昔は兄妹でも夫婦になってたり、兄妹の間でも子を産んだり、本間にそうだったかなぁ〜「空色勾玉」を読む時も思ってたけど、こういう話に触れるのは初めてなので、、、兄妹での婚いとか、なんか私には衝撃的すぎ。ってか、ヒコイマス子供作りすぎ、主人公のほとんどがヒコイマスの子供だったり、孫だったり。でも、本当に面白い。2018/01/14

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