内容説明
あたしは海野桃子。20歳。親友のあさみが家に泊まった夜、あたしは奇妙な夢をみた。あたし、あさみ、中学校の同級生の殿瀬君、知らない3人の計6人で、ずっとなにかを待っている夢。あさみも同じ夢をみたっていう。ふたりで出かけると、殿瀬君と再会!しかも殿瀬君の連れは夢に出てきた男の人!さらにはUFOの墜落現場に出くわして…!?UFOを乗っ取った桃子たち6人の冒険。
著者等紹介
新井素子[アライモトコ]
昭和35年8月8日、東京生まれ。立教大学文学部卒業。都立井草高校2年在学中に「第一回奇想天外新人賞」佳作入選。高校3年生の時、奇想天外社より『あたしの中の…』を上梓
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
24
☆3.5 タイトルに反してSFだった。宇宙戦争にしては日帰りで進めていたりそこらのスーパーで買ったもので武器を作っていたりと文化祭ノリっつーかなんつーか。宇宙人側の事情や6人の役割なんかはよく練られていると思うしストーリー自体は楽しかったんだけどね。でもまあどうしてもぶりっ子臭はするよね。「きゃん」「やん」「あん」だもの。2021/12/26
はなん
16
再読回数不明本)古いコバルト文庫も含めて、一体何回読んでいる事やら。で。そうか。携帯電話がないのは分かってたけど、髪の毛を、染めることも昔は若者あまりしなかったね!(言い方古い?/笑)本になった2冊目で素子せんせの世界観の原点。誰が従容として運命に従ってやるものか。かぁ。今回なにか読み終えてとても哀しくなっているのは何でかな。ここまで生きて来ちゃったから、かな。いろんなものを彼女の周りに描いてしまうから、かな。それでも。立ち向かえるその若い力に憧れも抱きます。切ないけれど。19歳の作品に素直に敬服も。2014/04/02
Tadashi_N
9
この方は早熟の天才だった!2023/11/11
カーミン
8
10代の頃初読み。あれから30年経つけれど、内容を知っているにも関わらず楽しめました。地球を攻撃する宇宙人とそれを阻止しようという宇宙人。それらに向かって突き進む「ある能力」を持った6人の地球人たち。所々、「それって都合が良すぎるんじゃない?」という箇所もありますが、スラスラと読めました。作者がまだ大学生の頃書いたとは思えない、完成度が高い作品でした。2015/05/24
えびちり
5
懐かしい、多分自分にとっての初新井素子の本だったと思います。独特の語り口調。少し改稿されてる? 昔読んで、感覚的に首を傾げた部分がなくなっているような気がします。大人になってから読むには、少し荒唐無稽というか、主人公たちの考え方が薄すぎて、状況受け入れすぎ、なりゆきまかせすぎ、近視的なものの見方すぎて、共感しにくい感じですが、十代の頃には何度もうなずきながら読んだなあ、と話の内容よりも、ノスタルジックな感傷に浸りながら読み進めました。今読むと、ちょっと恥ずかしいw 2016/07/09