コバルト文庫
勿忘草の咲く頃に

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 201p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086004374
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

“クレマチスやカンパニュラこぼれる花壇のすみで、一本だけ、本当に一本だけ、ひっそりと咲く勿忘草のように。あなたを、君を、忘れない―”。両親の離婚により、母の生まれ故郷にほど近い町に転校してきた七瀬。一枚の絵の前で出会った少年は、どこか影のある同級生、育世だった。病弱で学校を休みがちな彼と七瀬の心は、いつしか微妙に寄り添っていくが…。せつなくにじむ純愛物語。

著者等紹介

沖原朋美[オキハラトモミ]
3月22日生まれ。佐賀県唐津市在住。現在、病院勤務。『桜の下の人魚姫』で2003年度ノベル大賞読者大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

18
再読。2014年406冊め。2014/05/12

扉のこちら側

17
2011年3月上旬に読んだ。古き良き少女小説を思い出す。デビューから間がない頃の作品で、まだ文章がこなれていないが、当時のコバルト本紙掲載の作品等を見ても、今後の筆力の伸びは期待できそう。2011/03/01

6
両親の離婚によって転校してきた少女七瀬と病弱な少年育世。歴史的に古い小さい町だからこその伝承。そこで育った少年少女たち。とてもとても好き。七瀬の心情の揺れ動きやふたりの心の距離が縮まっていく様子が繊細で優しくて、もっともっとこの世界に触れていたいと思った。2017/05/07

そうび

6
買った当初は高校生を大人と思っていたけれど、今は現状にあがく若者だな、と受け止めて読んでいる。転校生で離婚した父と老いた祖母を受け入れかねる七瀬と、持病と周りの眼に囲まれて生きてきた育世(やすつぐ)。2人の静かな日々、静かに積もる気持ち。しかしドフトエフスキーとか貸し借りする高校生とは昨今珍しい。「風の王国」第一巻と同時発売、こんな作品がコバルト文庫にもあったんだよなー。小田菜摘さんの別名義、姫嫁とはまた違う雰囲気です。2017/04/16

永山祐介

5
コバルトにはこういう路線ももうちょっと頑張って欲しいなあ。感情の動くテンポがゆったりとして、比較的丁寧に書かれていたのが好感。互いがちょっとずつ好意を持っていくのが良くわかりました。「良く」と「好く」を使い分けているのも好感。2004/06/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/96712
  • ご注意事項